■Yahoo!ニュース 個人、3月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事と1本のオーサーコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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3月のMVA

筆者による受賞コメント:鉄道好きを公言する芸能人が増えたこともあり、「鉄道趣味」は世の中に認知されつつあります。スマホなどで手軽に写真を撮れるようになったことで、いわゆる”撮り鉄”のすそ野も広がりましたが、一方で常軌を逸した行動を取る不届き者も増えました。その結果が記事の通りであり、鉄道趣味そのものが以前のように冷ややかに見られかねない事態となっています。一人でも多くの人が、現状を変えようという思いを持ってくれることを、いち鉄道ファンとして切に願い、この記事を書きました。数年後、鉄道ファンはもちろん、鉄道会社も笑って鉄道趣味を続けられる、そんな世の中になってほしいものです。(伊原薫)

選出理由:2月末、東京メトロ日比谷線で役割を終えた03系車両がなぜ事前告知なく、ひっそり引退せざるを得なかったのか。その背景を伝え、一石を投じた記事です。昨今、鉄道ファンのみならず、撮影マナーやルール違反が社会課題になっていることは周知の通りです。今回の鉄道会社による措置もそれが原因でした。そんな状況を改善すべく、筆者は問題提起をしています。その切実な声をファンは真摯に受け止めてくれるでしょうか。

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筆者による受賞コメント:国内だけではなく、全世界でパニックバイが発生しています。このコロナに関する流言や買いだめなどの社会不安に基づく混乱は、パンデミックの課題のごく一部にすぎませんし、パンデミックと先行きの見通しが立たないことへの不安が収まらない限りは解決しない問題です。ただ、大きな危機の中では、社会現象を細かく分析せずに、(メディアも私たちも)短絡的に出来事を理解し、それがさらなる混乱を生んでいくというループにはまりやすいのも事実です。いつまでパンデミックの脅威が続くのか、見通しの立たない不安の最中、これからも様々な問題が起こっていくと思いますが、引き続き、危機、災害における社会心理を考えていきたいと思います。(関谷直也)

選出理由:新型コロナウイルス感染症に伴う情報伝達について解説した記事。新型コロナウイルスに関する過熱気味の報道と普段より情報に人々が敏感になっている中で発生した「買い占め」問題について過去の災害などでも共通していることを比較や図版などを用いながら、わかりやすく解説してくれました。

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筆者による受賞コメント:日本全国の小中高が一斉休校になる、という空前絶後の事態を記憶にも記録にも残しておこうと書かせていただいた記事です。社会的使命を果たすために、日本全国で今も頑張る学童保育や保育園の現場スタッフが奮闘する姿が少しでも社会に伝われば嬉しいです。今回の受賞も温かい応援や励ましの声をかけてくださる皆様のおかげだと深く感謝しております。4月の緊急事態宣言を受けて、現場は大変な状況が続きますが、まだまだ頑張ります!(平岩国泰)

選出理由:首相の要請により各地の小中学校などが臨時休校となった裏側で、急遽対応に追われた学童現場の一週間をスピーディーに伝えた記事です。「原則開所」要請を受けた直後の現場の迷いや緊張感が伝わるだけでなく、「セーフティーネット」として学童保育の意義を改めて感じさせる1本です。周囲からの支援に感謝を示す筆者の前向きな姿勢が印象的でした。

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筆者による受賞コメント:マイクロプラスチックによる海洋汚染など、「脱プラスチック」の話題がニュースになり、私も現状について学び始めました。「レジ袋有料化」の意味が誤解されずに理解されるようにと、4月前にこのテーマを取り上げようと考えました。新型コロナウイルス関連の情報は非常に重要ですが、長い目で見て地球環境を保全することも、同じように大切です。一人一人の自覚と行動の積み重ねで社会を変えるという意味でも、相通じると思います。(平岩理緒)

選出理由:イオンやマツモトキヨシなど多くの企業が4月からレジ袋の有料化を前倒しで進めることを踏まえて、プラスチック袋が使われることの多い製菓業界はどうなるのかをつぶさに取材した記事です。レジ袋有料化という生活に密接に関わる話題をわかりやすく伝えています。新型コロナウイルスを巡る報道一色になる一方で、専門性に寄り添いつつ課題を訴えたYahoo!ニュース個人ならではの発信です。

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筆者による受賞コメント:ありがとうございました。原稿は、志村けんさんが亡くなられたという現実を全く受け止められないまま、いっきに書き上げたものでした。いまも受け止められたのかと言われたら答えは「NO」なのですが。原稿を書いた後に知った事実の中でもっとも衝撃を受けたのは、お兄様でさえ病院へお見舞いに行けず、最期も看取れず、御遺骨となってから、やっと志村さんを抱きしめられたということでした。不勉強で、当初はその理由がわからなかったのですが、いまは、新型コロナウイルスの脅威は正しく理解しているつもりです。それはやはり志村けんさんが身をもって教えてくださったからです。現在、多くの有名人が感染を公表し、経緯や詳しい症状を発信してくださっていますが、その流れをつくってくださったのも間違いなく志村さんだったと言っていいでしょう。今回の御評価を知ったのは、くしくも志村さんの所属事務所から、お通夜と葬儀が執り行われたという報告がマスコミにあった日。改めて空に向かって手を合わせ、志村けんさんにも御礼を言わせていただきました。この度は、本当にありがとうございました。(山田美保子)

選出理由:新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさんの素顔を伝えた記事です。筆者は初対面した日の思い出を振り返りながら、志村さんの優しい人柄が垣間見られる姿を届けてくれました。「天才!志村どうぶつ園」などの番組共演者とのエピソードは、これまで志村さんと何度も接してきた筆者ならではの記事です。

3月のMVC

筆者による受賞コメント:医療情報は専門性が高く、一般の方にはその正誤の判断は難しいものと思います。特に、新型コロナウイルス感染症が流行している状況下では不安を煽るデマも多く、間違った情報を鵜呑みにして健康被害を被ることがあります。過剰に薬の副作用を強調し危険をあおる記事は定期的に見かけますが、自己判断で休薬をするようなことはせず、必ず主治医と相談していただきたいです。(大塚篤司)

選出理由: 内容が疑問視される記事に対して、医師としての専門性を活かして注意喚起を促すコメントを迅速に投稿し、正確な医療情報を知りたいというユーザーニーズに応えてくれました。


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