車中泊の登山客らで埋まったいわかがみ平駐車場。禁止区域にも車があふれた=3日午前5時ごろ、栗原市栗駒(写真の一部を加工しています)



 紅葉の見頃を迎えた栗駒山(1626メートル)で3日、栗原市栗駒のいわかがみ平駐車場と麓を結ぶシャトルバスが一時運行できなくなった。車中泊の登山客らが前日から押し寄せ、駐車禁止区域や路肩に車があふれたことが原因。関係者は「マナー違反はやめてほしい」と怒りをあらわにする。

シャトルバス一時不通に

 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が解除されて最初の土曜となった2日、いわかがみ平駐車場は午後4時過ぎから車が増え、2時間後には約100台が埋まり満車になった。
 車の進入は断続的に続き、3日午前5時には駐車場全体で200台近くになった。市観光物産協会の担当者は、「前日に張った規制線がなくなり、バスが転回する禁止区域にも車が並んだ」と説明する。
 シャトルバスは開始予定の午前7時に運行できなくなった。約500台収容できる約3キロ麓のいこいの村栗駒跡地の臨時駐車場も午前9時には満車になり、さらに3キロほど下りたハイルザーム栗駒などに車を誘導。登山客はそこから徒歩で山頂に向かった。
 午前10時ごろにシャトルバスの運行ができるようになったが、県道では一時10キロ以上の渋滞が発生した。混雑を見ていわかがみ平行きを諦めた仙台市の山岳写真家早川輝雄さん(76)は「栗駒山に関わって50年になるが、こんなことは初めて」と驚く。
 車中泊は、コロナ下に密を回避できるレジャーとして注目を集めた。栗駒山でも昨秋に急増し、禁止区域への駐車、駐車スペースでのテント設営などのマナー違反があったという。
 駐車場は宮城県管理だが、利用規定など記した看板はない。県北部土木事務所の担当者は「特に利用制限は設けていない」と話す。
 渋滞対策は栗原市が担っており、2006年からシャトルバスを運行してきた。管理を受託する市観光物産協会は今期、車中泊客対策のため、バスの運行開始3時間前から現地を見回っている。協会の佐々木和典理事は「そもそも駐車場も道路も県管理。一度現場を見て対策を一緒に考えてもらいたい」と訴える。
 栗駒山登山道の紅葉の見頃は今月中旬まで。市はシャトルバスを17日まで運行する。

トラブル回避へルール明示を

 キャンピングカーや車中泊に詳しい日本RV協会の高芝賢大さん(36)の話 車中泊人気とともに道の駅など各地で利用トラブルも増えている。ごみの持ち帰り、アイドリングストップ、夜間の騒音禁止が基本マナー。トラブル回避には、まず利用ルールを駐車場の案内板などに明示するのが良い。

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