Q4. コロナ禍において、サウナ利用は安全ですか?

A4. ルールをしっかり守り、安全に入浴してください

「室温が高くウイルスも死滅する」との説は間違いです。温度計が90℃を指していても座面は70℃程度。コロナは70℃でも5分間は感染性を失わないことが報告されています。感染者の飛沫を浴びれば感染する可能性は高いのです。感染防止対策に沿って利用すれば、そこまで危険ではないと考えられます。ただしブームのいま、数人でやってきて会話している場面に遭遇しますが、コロナ禍では「黙浴」を願いたい。重要なのは施設の対策のみならず利用者も協力してこそ成り立つということ。改めてマナーの再確認をするべきです。

Q5. サウナがNGなのは、どんな状態の時ですか?

A5. 運動が負担になる状態、また飲酒後も厳禁です!

サウナによる心臓への負担は、ウォーキングなど軽い運動と同程度。心筋梗塞を患った方や高血圧の方など、軽い運動の負荷に耐えられない方は入るべきではありません。また、飲酒後や二日酔いの状態も危険です。アルコールやアセトアルデヒドが体内に残っていると腎臓で尿を濃縮することができなくなり、水がじゃじゃ漏れになるということ。つまり、水分を摂っても脱水状態は解消されません。そんな状態でさらに発汗を促すサウナに入れば、危険極まりない。二日酔いでサウナに入るとスッキリするのは、酔いが覚めかけた状態で交感神経が優位になるため。ただの誤解なのです。

Q6. 理想の入浴目安を、教えてください

A6. 温度でも時間でもなく、心拍数を基準にしましょう

週2〜3回程度が目安で極端な頻度や温度は避けましょう。よく「何℃のサウナに何分入ればよいか?」と聞かれますが、私は温度でも時間でもなく、心拍数を基準とすることを推奨しています。サウナでは、軽い運動程度の負荷がかかります。運動時の自身の心拍数を把握しておき、その心拍数になったらサウナ室を出る。なお、心拍数は曲のBPMが指標になります。私の場合、心拍数120が軽い運動程度になりますが、山下達郎の『クリスマス・イブ』が少し遅いくらい。フジファブリックの『若者のすべて』と心拍が同調したら、水風呂へ行くようにしています(笑)。

加藤容崇●日本サウナ学会代表理事/慶應義塾大学医学部特任助教
1983年、群馬県生まれ。北海道大学医学部卒。専門はがん(膵臓がん)の遺伝子検査と研究。世界中の健康習慣を最新科学で解析することを第二の専門にする。サウナを科学し発信する「サウナ学会」を設立。著書に『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)などがある。

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