リバプールMF南野(左)とユナイテッド時代のMF香川【写真:Getty Images&AP】

エバートンで8シーズン活躍したケーヒル氏 “宿敵”リバプールの南野に言及

 2022年に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)の公式アンバサダーを務める元オーストラリア代表FWティム・ケーヒル氏が、「Football ZONE web」の単独取材に応じた。日本代表の“天敵”として何度も立ちはだかってきたストライカーだが、プレミアリーグのエバートンでも8シーズンにわたって活躍。そんなケーヒル氏が、現在リバプールに所属する日本代表MF南野拓実や、アジア出身の選手がプレミアリーグで成功する秘訣について語った。

 2019年3月に現役を引退したケーヒル氏は、A代表キャップ数108を誇るオーストラリアの英雄だが、現役時代に最も長くプレーしたクラブがイングランドのエバートンだった。

 2004年に加入し、1年目からチーム最多となる13得点を挙げる活躍を見せると、その後も8シーズンにわたってクラブの得点源となり、公式戦通算271試合66ゴールという記録を残している。世界最高峰のプレミアリーグで成功する秘訣とは、果たしてどのようなものなのだろうか。

 2001年にMF稲本潤一(現SC相模原)が渡英して以降、これまでプレミアリーグのクラブには合計13人の日本人選手が在籍してきた。だが、レスター・シティで奇跡のリーグ優勝を果たしたFW岡崎慎司(現ウエスカ)や名門マンチェスター・ユナイテッドに所属したMF香川真司(無所属)、サウサンプトンに7年半在籍したDF吉田麻也(サンプドリア)を除くと、持てる能力を発揮できた選手は少なく、現在リバプールでプレーする南野も世界最高峰の選手が集う強豪クラブに加入したこともあり、思うように出場機会を掴むことができていないのが現状だ。

ケーヒル氏が在籍していたエバートンにとって、リバプールは同都市の最大のライバル。それでも「いやいや、まったく問題ないよ」と切り出し、南野選手に対する自身の考えを語った。

「なんと言っても、南野はリバプールの選手だからね。彼はアジアでプレーしていても、そのなかではトッププレーヤーの1人だし、スーパースターだよ。そして、日本の旗手としてプレミアリーグで戦い、印象に残る活躍を見せるために必要なものをすべて持っていると思う。彼の起用法を見ていると、リーグに適応するためには、もっと時間が必要になるだろう。純粋なストライカーではなく、トップ下だ。ウイングでもないけれど、そこでもプレーできる。

 それでも彼は素晴らしいキャリアを送ってきているし、日本代表にとっても不可欠な選手だ。選手なら誰もが憧れるリバプールに加入できたことも、その特別なキャリアを表すことだけど、それに相応しいタレントだと思うよ」


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