2020年10月31日にジャニーズ事務所を退所した“山P”こと山下智久が、早くも大型海外映画The Man From Toronto(原題)』に出演することが決定しており、カナダ・トロントでの撮影にも合流していることが明らかになった。

日本のアイドル業界から、海外で映画出演。国内では風当たりの強い報道も多いが、この『The Man From Toronto』への出演は(役どころの大きさは現時点で不明なものの)快挙だ。山下智久がいきなり役を掴んだこのアクションコメディ映画は、一体どういう作品なのか。

山下ほか出演者はウディ・ハレルソンケヴィン・ハート。ウディ・ハレルソンは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)など数々の有名作に出演するベテラン俳優だ。日本でも人気の『ゾンビランド』『ハンガー・ゲーム』『グランド・イリュージョン』シリーズなどで活躍しており、『スター・ウォーズ』ハン・ソロの単独映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)では、主人公ハン・ソロの師匠とも言うべき男ベケット役を演じた。映画ファンの間でも傑作との呼び声高い『スリー・ビルボード』(2018)での熱演は、アカデミー助演男優賞にノミネートされるほどの評価を受けている。マーベル映画『ヴェノム』(2018)の続編では主なヴィラン(悪役)として大暴れするとも伝えられている。

もう一方のケヴィン・ハートは、アメリカで最も有名なコメディアンのひとり。俳優としては、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)で一番の笑いどころを熱演。世界中の爆笑をかっさらい、映画は同時期に公開されていた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)の全米興行収入を抜き去る驚異の大ヒットを記録した。

『The Man From Toronto』は、そんな2人の有力ハリウッドスターが共演するアクション・コメディとして注目を集めていた作品だ。実はもともとウディ・ハレルソンの役は、『ワイルド・スピード』『トランスポーター』シリーズなどで知られる人気アクション俳優のジェイソン・ステイサムが演じる予定だったが降板、代役としてハレルソンが出演する流れになっていた(どちらもスキンヘッドがトレードマークの人気俳優だ)。

ハレルソンが「トロントの男」と呼ばれる残虐な暗殺者役、ハートがニューヨーク最大のしくじり男・テディ役。この暗殺者としくじり男がAirbnb(つまり宿泊先)で出会い、人違いからチームを組むことになるという物語。事件は思わぬ方向に突き進み、「トロントの男」とテディはともに世界を救うことになる……。

山下は自身のInstagramで、撮影地カナダに向かうものと見られるフライトの様子をアップ。現地で待つクルーは山下を迎えた現場写真を公開している。ハレルソンとハートに挟まれた山下の表情はどこか清々しい。ハートは山下について「トロントへようこそ。君が僕たちの映画に追加出演してくれるなんて、なんと素晴らしいことか…君を迎え入れられて、僕たちはラッキーだ」と紹介している。

ところでケヴィン・ハートが血で濡れているということは、この直前直後にハートは何らかの格闘やアクションシーンを撮影したと推測できる。そこに山下が合流しているということは……?

もっとも、山下が演じる役どころは不明だが、日本刀を携えて精悍な顔つきでカメラに向かう写真も公開されている。ほか、共演者ピアソン・フォーデと肩を並べて微笑む写真も。

製作陣には、ハリウッドの大作アクション映画を手掛ける面々が集結。監督は『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(2014)や『ヒットマンズ・ボディガード」(2017)で、誰もが知る大御所ハリウッドスターと仕事を共にしたパトリック・ヒューズ。 製作には、『イコライザー』シリーズや、ウィル・スミス主演映画『幸せのちから』(2006)『7つの贈り物』(2008)などを手掛けたトッド・ブラックとジェイソン・ブルメンタルが参加している。

ウィル・スミスと馴染みのプロデューサーが加わっている、というのがカギかもしれない。というのも山下は少なくとも2019年秋の時点で、ウィル・スミスが設立した制作会社Overbrook Entertainmentと契約したことが分かっているからだ。当時はジャニーズ事務所に在籍していた頃で、国内でも「異例のダブル契約」と報じられた。

2019年9月20日には、既に米業界紙Varietyが山下の存在に注目していた。山下が出演したHuluオリジナルの海外製作ドラマ「THE HEAD」の舞台裏に迫る特集記事でのことだ。この記事では、「山下は最近、ウィル・スミスのOverbrook Entertainmentと契約を締結しており、世界への足がかりを増やしたいとVarietyに話した」と記されている。山下はウィル・スミスを「キャリアのロールモデル」としており、「スミスのイメージでキャリアを発展させたい」と望んでいるということだ。

ウィル・スミスはラッパーから俳優に転身し、成功を収めた役者として知られる。主に日本国内でアイドルとして活躍した山下が、海外で役者としての活躍を望んだ時、ウィル・スミスからは刺激を受ける部分があったのかもしれない。

ハリウッドなど海外の映画・ドラマはこの頃、作品に国際的な側面を持たせるべく、アジア系の役者を起用する機会が増えている。日本のショウビズ界でスター性を長年培った山下は、世界を舞台にいかなる活躍を見せてくれるのだろう。海外への挑戦には否定的・懐疑的な声が付き物だが、一刀両断なるか。「One in a million」な存在になることを期待したい。

映画『The Man From Toronto(原題)』は2021年9月21日に米国公開予定。米配給はソニー・ピクチャーズ。

Source:Variety


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