セガサミーホールディングスは5日、第1四半期(2020年4月~6月)の決算を発表した。経常利益は40億円の赤字で(昨年同期は23億円の黒字)、純利益も33億円の赤字(昨年同期は17億円の黒字)だった。売上高は483億円で(昨年同期は727億円)、デジタルゲームなどのエンタテインメントコンテンツ部門は昨年より伸長したが、休業を余儀なくされたパチスロ・パチンコなどの遊技機部門、同じく、休業や移動制限のあおりを受けたリゾート部門も大きく売り上げを落とした。


外国人VIPが入国できなくなり、休業も長期間に及んだパラダイスシティ

 

合弁で運営する韓国のIR、パラダイスシティにも大きな打撃

 セガサミーホールディングスの合弁会社であるパラダイスセガサミー運営の「パラダイスシティ」は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、1月~3月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で89.2%、カジノ来場者数が前年同期比80.5%と、大幅に落ち込んだ。ドロップ額の昨年対比では、2月が131.5%と大きく伸びたのが、3月には24.5%、4月には10.6%まで落ち込み、5月は25.7%、6月には21.9%と少し持ち直したもの、厳しい状況が続いている。施設運営の効率化のため、一部施設の休業、役員の一部退任、従業員の希望退職を実施している。発表資料によると、ドロップ額の内訳は、日本人VIPが最も大きく、中国人VIPを上回っているが、4月以降はそれがゼロになっているのが大きい。

 セガサミーホールディングスは、横浜市のIR事業のRFCに参加しており、今年5月の2020年3月期通期業績発表でも、RFPへの準備推進を明言していたが、リゾートの見通しについて「リゾート業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や各国の渡航制限等により国内外の旅行需要が低下し、旅行者数が大幅に減少しております。なお、『特定複合観光施設区域整備法』にかかる施行令等が2019年4月より順次施行されており、2020年1月にカジノ管理委員会が発足されるなど、日本国内におけるIR(統合型リゾート)参入に向けた取り組みが進んでおりますが、政府による基本方針の策定については、新型コロナウイルス感染症対策を盛り込む必要が生じたため、公表時期は未定となっております」と述べるにとどまり、政府の動きを見守るという構えだ。



セガサミーホールディングスの決算資料

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セガサミーホールディングス 2021年3月期 第1四半期 決算説明・補足資料

https://www.segasammy.co.jp/japanese/pdf/release/202103_1q_hosoku_20200805_final_j__.pdf

横浜IRに日本企業として初参入したセガサミーホールディングスの勝算

https://jair.report/article/256/

【新型コロナのIRへの影響レポート】韓国 7月2日版

https://jair.report/article/364/

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