ハワイ州観光局 日本支局長 ミツエ・ヴァーレイ氏へリモートインタビューを行なった

 ハワイ州観光局 日本支局長のミツエ・ヴァーレイ氏へ、新型コロナウイルス感染症の影響下にあるハワイや観光市場について、ネットミーティングシステムを使い話を聞いた。

 ハワイ州観光局では、自宅でハワイ気分を体験できる「おうちでハワイ」プログラムや、動画コンテンツ「Share Aloha」などを展開している。

ハワイ州観光局 Share Aloha ~ハワイ州からのメッセージ~

緩和に向けて少しずつ動き出したハワイ

 ハワイでの新型コロナウイルス感染症への感染者は609名で、回復者は505名(現地4月28日時点)。新規の感染者数はここ最近連日一桁で推移しており、医療機関も落ち着きつつある。

 生活に不可欠なサービス・商品を提供する飲食店、スーパーマーケット、銀行、病院・医療サービス、公共交通機関、公共施設従事者などを除く職業は原則在宅勤務を継続。アラモアナセンターなどの商業施設は臨時休業に入っており、レストランなど飲食店も休業するか、テイクアウト・デリバリー対応だ。店舗間で協力してテイクアウトやデリバリーなどを行なったり、銀行が飲食店へのサポートプログラムを提供したり、販路を失った農作物の販売方法を企画したりと助け合いに積極的なのも、ハワイの人たちの気質を表わしているという。

 医療機関への受診、薬の購入、食料調達の外出は許可されており、市営の公園は4月25日から、ボタニカルガーデンは5月1日から再開。人が密集せず、個人でできる屋外での運動(ウォーキング、ランニング、サイクリングなど)は許可されている。

 外出禁止は5月も継続するが、上記のように公園の再開などを皮切りに徐々に業種や施設ごとに緩和のアナウンスが始まるのではといわれている。

 ハワイのメジャーホテル150軒弱のうち、120軒以上は臨時休業。旅客航空路線は国際線は4月8日から運航をやめており、一部の国内線が運航中。ハワイへの外部からの入域者には14日間の隔離が3月26日から実施されており、現在は5月31日までこの対応を継続する予定だ。トランプ大統領は経済への打撃を抑制しつつ緩和していきたい意向を示しているが、実際の判断は各州知事によるものであり、ハワイ州としては少しずつの緩和に向けた調整が進められている。

ハワイ州知事デイビッド・イゲ氏からのメッセージ(ハワイ州観光局)

プロモーションができるのは「早くても夏以降」

 新型コロナウイルス感染症の収束がいつになるにせよ、観光市場のリカバリーに向けて、ハワイ州観光局でもさまざまな準備を始動している。

 まずはエアライン、旅行業者、関係機関などと電話・メール・ネットミーティングなどで密に連絡をとり、状況や知見を共有。FIT(Foreign Independent Tour:個人旅行)、ダイナミックパッケージ、パック旅行、団体旅行で回復のタイミングが異なり、日本を含めた各国・各地域の判断によっても異なるため、ハワイに住む人たちも旅行者も安心できる新しい時代の旅行商品の作り方、サービスの提供方法、安全・衛生のルール作りに向けて一歩ずつ動いているところだ。

 フェーズ1は安全・衛生面の今後の変化を確認しつつ、情報交換しつつ、自宅でできるコンテンツづくりと正しい情報の拡散。フェーズ2は新しい施策、安全・衛生施策を盛り込んだ取り組みを、州民にも潜在顧客にも正しく広報していく。

 順調にいけば6月にはハワイ州の外出禁止令解除が予想されることから、5月のうちから「ソフトリカバリー」的な手を打てるよう準備を進めておき、「ハワイに来てください」というメッセージの発信・業界全体のプロモーションができるのは「早くても夏以降」ではないかと考えているという。

「Hawai’i Expo(ハワイエキスポ)」は状況にもよるができれば年内には仕切り直しを

 ハワイ州観光局は日本において毎年「Hawai’i Expo(ハワイエキスポ)」を開催している。本物のハワイを5感で体験できること、ハワイを守る責任ある旅行者となるための学びや気づきの機会を提供することを目的に、航空会社・旅行会社・ホテル・ウェディング会社などが物販・飲食・観光情報などのブースを多数展開してハワイの魅力をアピールするイベントだ。

 2020年は3月に福岡、5月に名古屋、7月に大阪、9月に札幌、10月に東京での開催を予定していたが、大阪までの中止が決定している。参加する各企業も実質休業状態であったり、「それどころではない」状態であったりで、開催地も含めたイベントの仕切り直しはまだまだこれからだが、最初は「バーチャルなもの」から入り、状況にもよるができれば年内には仕切り直しのイベントができたらとのことだ。

2019年の「Hawaiʻi Expo 福岡」

自宅でハワイ気分を味わう「おうちでハワイ」

 ハワイ州観光局では、「在宅の皆さまにハワイを忘れずにいていただくために」オンラインコンテンツの充実を図っている。「おうちでハワイ」では「バーチャルハワイ」「癒しのハワイ」「学ぶハワイ」「音楽でハワイ」「映画でハワイ」「読み物ハワイ」の6つのカテゴリーを設けて、さまざまなハワイの魅力を発信。毎日いずれかのカテゴリーのコラムを更新している。さらにプログラム始動キャンペーンとして、アンケートに回答すると「おうちでハワイ応援グッズ」がもらえるプレゼント企画も実施中だ。

ハワイ州観光局「おうちでハワイ」プレゼント企画

第1弾:
[2020年4月17日~23日]ソニー AROMASTIC専用カートリッジ「AROMASTIC CARTRIDGE Hawaiiの香り」(抽選で100名) ※期間終了
第2弾:
[2020年4月24日~5月30日]ハワイ州観光局オリジナルグッズ(抽選で30名)
Webサイト: おうちでハワイ
Webサイト: 「おうちでハワイ」プレゼント企画

 また、ハワイ州観光局公式Instagram(@gohawaii_jp)かTwitter(@goHawaiiJP)をフォローし、ハッシュタグ「#おうちでハワイ」を付けて、2020年5月30日までにInstagram/Twitterにハワイの写真と一緒に投稿すると、抽選で5名にハワイ州観光局オリジナルグッズをプレゼントする企画も実施している。

「バーチャルハワイ」「癒しのハワイ」「学ぶハワイ」「音楽でハワイ」「映画でハワイ」「読み物ハワイ」の6つのカテゴリーを設けて、さまざまなハワイの魅力を発信

距離が離れていても心はつながっている“キープインタッチ”で

 最後に「ハワイを愛してくださる日本の皆さま」に向けてヴァーレイ氏は、「毎日ネガティブなニュースばかりですと疲れますね。自宅にいながらハワイを感じていただけるハワイアンミュージック、自然の音など毎日アップしていますので、ぜひ楽しんでいただけたら。

 私どものShare Alohaなどの動画コンテンツでハワイの景色や自然を思い浮かべていただいて、旅ができる日を楽しみにしていただきながら、距離が離れていても心はつながっている“キープインタッチ”でいましょう。

 そしてお互いに行き来できるようになりましたら、ハワイへ心を癒やしに来てください。ハワイでもしっかりと皆さんをお迎えできるように安全・衛生面を業界の皆さんと確認しながら少しずつ準備を進めており、皆さんとお会いできる日を楽しみにしております」とメッセージを送ってくれた。

ハワイ州観光局 日本支局長 ミツエ・ヴァーレイ氏(2019年の「Hawaiʻi Expo 福岡」で撮影)


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