感染の急拡大に危機感です。
政府の分科会は新型コロナ対策について、25日提言を出しましたが、政府に対して3週間程度の短期間に集中して、さらに強い対策を求めています。

【大阪府知事“ステージ4に移りつつある”】。
大阪府の吉村知事は、新型コロナウイルスの府内の感染状況について、緊急事態宣言の発出が視野に入る「ステージ4」に移りつつあるという認識を示しました。
そのうえで、この2〜3週間が重要だとして、集中的な取り組みで感染を抑え込んでいきたいという考えを示しました。
大阪府の吉村知事は26日、記者団に対し、府内の感染状況について、「ステージ3から4に移りつつある状況だ。医療体制がひっ迫し、感染も右肩上がりになっている。感染拡大と重症者を抑えていかなければならない」と述べ、緊急事態宣言の発出が視野に入る、「ステージ4」に移りつつあるという認識を示しました。
そのうえで、「短期間で集中して感染の山を抑えたい。緊急事態宣言にならないようにご協力をお願いしたい。この2〜3週間が重要だ。府民には3密を避け、手洗い、うがい、マスクのより徹底をお願いしたい。社会全体で感染の拡大を抑えたい」と述べ、集中的な取り組みで感染を抑え込んでいきたいという考えを示しました。
一方、吉村知事は、政府の分科会が、必要な感染対策が取られない場合は、感染が急拡大している地域との往来自粛などを求める提言を出したことについて、「往来そのもので感染が拡大するものではない。往来先での行動が重要で、現時点で大阪からの往来をやめてくださいとは考えてない」と述べました。

【感染状況のステージ】。
新型コロナウイルス対策を検討する政府の分科会は、感染状況を4つのステージに分けて示しています。
このうち「ステージ3」は感染が急増している状況、「ステージ4」は、感染が爆発的に拡大している状況を示すとしています。
分科会は、ステージを判断する指標として、▼「病床のひっ迫具合」、▼「療養者数」、▼「PCR検査の陽性率」、▼「新規感染者数」、▼「直近1週間と前の週の感染者数の比較」、▼「感染経路が不明な人の割合」の6つの項目をあげています。
「ステージ3」に入ったと判断するための指標は、▼「病床のひっ迫具合」については、患者向けの全体の病床数か、重症者用の病床数が最大確保できる5分の1以上が埋まっているか、その時点で確保している4分の1以上が埋まっていることとしています。
▼「入院患者と宿泊施設や自宅で療養している人の数」は10万人あたり15人以上、▼「PCR検査の陽性率」は10パーセント、▼「新規感染者数」では1週間で10万人あたり15人以上としています。
また、▼直近1週間の感染者数が前の週よりも多いこと、それに、▼「感染経路が不明な人の割合」が50パーセントとしています。
「ステージ4」に入ったと判断するための指標は、▼「病床のひっ迫具合」が、全体の患者向けの病床数か、重症者用の病床数について、最大確保できる半分以上が埋まっている状態としています。
大阪府では、重症者用に最大確保できるとしている病床数を215としていて、これをもとに計算すると、重症者用の病床数の占有率は49.8パーセントで、わずかに下回っています。
一方、ステージ4の指数になっている、▼「入院患者と宿泊施設や自宅で療養している人の数」が10万人あたり25人以上、▼「PCR検査の陽性率」が10パーセント、▼「新規感染者数」が1週間で10万人あたり25人以上、▼直近1週間の感染者数がその前の週よりも多いこと、それに、▼「感染経路が不明な人の割合」が50パーセントについては、いずれもステージ4の数値に該当しています。

【GoToトラベル除外で観光名所は】。
Go Toトラベルの対象から大阪市を目的とする旅行が外れたことを受けて、大阪有数の観光名所、通天閣の周辺では経営の先行きを懸念する声が聞かれました。
大阪・浪速区にある通天閣は、ことし4月から2か月近く休業するなど厳しい経営状況が続いていましたが、Go Toトラベルの運用が始まってからは関西以外の地域からの観光客が徐々に戻り、客足は例年の半分ほどまでに回復していました。
しかし、今月23日までの3連休が明けGo Toトラベルの運用見直しが決まった今は客が大幅に減ったということです。
通天閣観光の高井隆光社長は「右肩上がりで活気が出てきたと思っていたやさきに第3波が来て心が折れそうです。ストップするときはストップするが、その代わりに前に進むときはアクセルをふかして、大阪に来てほしいと行政には発信してほしい」と話していました。
また、通天閣の近くにある土産物店でも大阪への旅行者が減少すると経営に大きな打撃をもたらすと危機感を募らせています。
土産物店の店長の南幸弥さんは「土産は遠方からの観光客が買ってくれるので、影響は大きいです。少しずつ上向いていたところだったのでショックです」と話していました。

【GoTo出発地除外提言で旅行会社は】。
「Go Toトラベル」の運用の見直しについて25日、政府の分科会が、出発地も除外の対象にするよう求めたことについて、大阪市内の旅行会社からは先行きを懸念する声があがっています。
大阪・東住吉区にある「摂陽観光」は、主に大阪発の、団体や個人向けの旅行ツアーの企画・販売を手がけています。
新型コロナウイルスの影響でことしの4月から3か月間は売上がほとんどない状態でしたが最近は「Go Toトラベル」を追い風に個人向けの旅行ツアーの予約が回復し、会社全体の売り上げも去年の同じ月の4割まで戻っていました。
今月に入ってから感染者の増加の影響で、大阪を出発する商品でも10件ほどのキャンセルが出ていますが、仮に、出発地も除外の対象になれば予約のほとんどがキャンセルになるのではないかと懸念しています。
摂陽観光の藤原雅彦社長は「やっと回復してきたと思ったやさきなのに、もし出発地も対象になりキャンセルが相次げば死活問題になる。どうなるかわからない状況でも、観光のマインドが冷えて売り上げに大きな影響が出るのではやくはっきりさせてほしい。正直、対象にしてほしくないがいまは状況をみていくしかない」と話していました。

【USJは返金へ】。
USJユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、Go Toトラベルを利用して来場する予定だった客が旅行を取りやめた場合、入場券の返金に応じています。
対象は、来月15日までの入場券で、Go Toトラベルを利用するはずだったことが確認できた場合、キャンセル料なしで返金するということです。
返金の申請を受け付けるインフォメンションセンターの電話は、問い合わせが相次いでつながりにくくなっているということで、USJでは今後、ホームページ上で返金の手続きが行えるようにシステムの整備を進めているということです。

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