米ニューヨーク市の観光局は22日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で低迷する同市の観光業に触れ、2019年を上回る水準の達成は控え目に見て2024年まで実現しない可能性があると報告。

(写真:ニューヨーク市)

まだ新型コロナウイルスが猛威を振るう前、今年の1月から3月初旬にかけては非常に力強い業績を見せていた。
新型コロナウイルス対策が発令されたことにより全てのレジャー活動や大半のビジネス主張はほとんど停止した。
これにより「今年のニューヨーク市への訪問者数については昨年と比べ多くて3分の1にとどまる」との見通しを旅行や観光の今後の動向を予測する年次報告書で述べた。

 

新型コロナのワクチンと観光業全面回復への道程

23日に英製薬大手アストラゼネカは、英オックスフォード大と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンについて、最終段階の治験で70%の効果があることを確認したと発表している。
発表によると、1回目に通常の半分の量のワクチンを投与し、1か月後に通常の量を投与した人には90%の効果があった。
1か月の間隔をおいて2回とも通常の量を投与した人では62%の効果を確認しており、平均で70%の効果があったとしている。

米ファイザーや米モデルナが開発するワクチンは90%以上の効果が確認されているが、超低温でのワクチンの保管が必要。
アストラゼネカのワクチンは冷蔵保存できるため輸送が容易で、特殊な冷凍設備のない途上国向けにも供給できると期待されている。

現時点での市への訪問者数は昨年より66%低い。海外からの訪問者数は80%減となっており、コロナ禍の影響が大いに出ている。
2001年9月11日に発生した米同時多発テロ時の経験から考え、外国からの訪問者の回復にまる4年要するとの指摘があった。

観光業の世界的な全面回復については、有効性が判明した新型コロナのワクチンが来年広範に実用化されるのに伴って段階的に実現するだろうとも予想。

観光局の最高責任者は旅行への潜在的な需要が相当蓄積させているとも分析して、来年末までに19年の水準の半分を取り戻すことを目標にすると述べた。完全な回復にはその後、さらに3年かかるとも予測した。

23日、日本では全国で新型コロナ重症者数が331人となり、第2波を超えて過去最多になった。
そんな中政府が「Go To」の運用見直しを表明。関係者からは戸惑いの声もあがっている。
このままワクチンの開発が成功すれば、日本でも1億2000万回分の接種に必要な分のワクチンの供給を受けることになっているが、日本の観光業界も今後長い時間をかけて回復していくことになるだろう。

【参照記事】
https://www.cnn.co.jp/business/35162801.html
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20201123-OYT1T50148/


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