JRグループと東北6県などが連携する国内最大規模の観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」は、2021年4月~9月に開催される。東日本大震災から10年の節目に東北の魅力を国内外に発信し、観光復興を後押しする。観光に関わる県内キーパーソンに意気込みを語ってもらった。このシリーズは7回続き。

協力/JR東日本盛岡支社 企画・制作/岩手日報社広告事業局

盛岡さんさに触れる機会を提供

つなぎ温泉観光協会長 菊地 善雄氏

 今回東北6県を対象とした大型観光プロジェクトが行われますが、周遊観光を促し、相乗効果を高める取り組みは、とても有意義だと考えます。たとえば、宮城から岩手、青森と1泊2日で回るにはちょうどよく、このようにそもそも東北を訪れる観光客は、1つの県だけでは帰らないことが多い。これまでもいかに複数の県を周遊してもらい、岩手にも足を伸ばしてもらうかが課題でした。

 東北DCを見据え、つなぎ温泉観光協会では、盛岡市と連携して今年から新たな試みを始めます。さんさ踊りの常設公演を4月25日から半年間、ホテル紫苑で行います。町内の各宿泊施設からマイクロバスを出し、観光客が盛岡の伝統芸能に触れられる機会を増やします。

 原則、毎日午後8時台に盛岡さんさ踊り振興協議会に所属する団体が出演します。さんさ踊りは国内外でも知名度が高く、人気がありますが8月の祭り期間やイベント開催時にしか鑑賞できませんでした。

 今、特にインバウンド(訪日外国人旅行客)によるナイトタイムの娯楽利用が注目されています。温泉郷での夕食後の時間帯です。さんさの常設公演は、盛岡ならではの夜の楽しみ方としてぴったり。つなぎ温泉観光協会の女性陣の強い思いや盛岡さんさ踊り振興協議会の皆様のご理解とご協力をいただいたおかげで実現できました。今のところ宿泊客が鑑賞いただく対象ですが、将来的には広く発展させていきたいと考えています。

 また雫石・盛岡の温泉旅館では、古くなった浴衣を東北伝統の裂き織りでリメークし、コースターとして再生する「温泉浴衣リノベ」プロジェクトに取り組んでいます。つなぎ温泉でもホテル紫苑、ホテル大観、愛真館、四季亭が土産品や館内備品として活用し、伝統工芸を発信していきます。

 東北DCの期間中は、首都圏の主要駅を中心に、さんさ踊りのプロモーション映像が流れる予定です。インバウンドの方を含め、全国からの観光客に興味を持ってもらうきっかけになれば、と期待しています。

 また繋の強さは県庁所在地にあり、盛岡駅からも近く、盛岡近郊の方々にも気軽にお越しいただける立地です。

 常設公演は御所湖の夏祭りや8月のさんさ踊り期間中などを除いた180日間の過密なスケジュール。町内会もお手伝いをしてくれ、まさに総力戦です。地域一丸となってもてなし、盛り上げていきたいと思います。


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