「道の駅 発酵の里こうざき」の発酵市場を紹介する東川慶・総務課長=千葉県神崎町で

 県境をまたぐ移動自粛の要請は解除されたが、人混みを避けて郊外へドライブするのはいかがだろうか。一般道沿いには「道の駅」が増えている。関東地方は少ないが、登録されているのは全国に千百七十三カ所。ただの休憩所かと思いきやさにあらず、特色を持つ道の駅も多い。

 利根川をはさみ茨城と県境を接する千葉県神崎町の「道の駅 発酵の里こうざき」には全国からえりすぐりの発酵食品が所狭しと並んでいる。

 「発酵技術はわれわれの先人が守り育ててきた日本の食文化の根幹。スーパーなどにはないニッチな発酵食品を集めました」と語るのは総務課長の東川慶さん。

 利根川水運の中継地だった同町には昔から日本酒やみそなどの蔵元が多かった。今も三百年以上の伝統を誇る造り酒屋が二軒残る。人口は県内最少の五千九百人余りだが、小さな町をもり立てるキーワードが「発酵の里」だったという。道の駅もその一環で二〇一五年にオープンした。

 現在約六百点の酢やみりん、みそ、しょうゆ、日本酒などを扱う。宮崎県の「ねむらせ豆腐(豆腐のみそ漬け)」や石川県の「ふぐの子醸し漬け(毒を消したフグ卵巣の漬物)」など珍味も。「商品をもっと増やしたい。コロナが終息したら大勢の人に来ていただきたい」と東川さん。

 最近の道の駅のトレンドについて、ネットで情報発信する「AROUND JAPAN」の管理者・中城晃一さんは「地元のにぎわい拠点として大規模・多機能化が進んでいる。自治体にとって利益を生み出す施設として、約二百の市町村が検討中」と言う。(藤英樹)

◆「子育て応援施設があること」も条件の一つ

 道の駅は、一般道を走る女性や高齢者のドライバーでも安心して立ち寄れ、休憩できる施設として1993年に登録が始まった。設置者は市町村か、それに代わる公益法人など。

 必要な条件は、無料で24時間利用できる(1)十分な容量の駐車場(2)清潔で、原則洋式のトイレ(3)子育て応援施設−があること。情報発信、文化教養、観光レクリエーションなど多様な機能も持たせた。併設の温泉やレストランは休止している所もあるので事前に問い合わせを。


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