新型コロナ休業要請解除 営業再開も客足遠く 石巻地方

再開したプレナミヤギでボウリングを楽しむ常連客ら=7日午前11時ごろ
シーパルピア女川の店舗は、休業を知らせる張り紙が目立った

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県の休業要請期間が明けた7日、石巻地方では営業を再開した遊興施設や飲食店があった。事業者は要請解除を歓迎した一方、緊急事態宣言の延長で客足回復の兆しは見えず、自主的に休業を継続する店舗も多かった。

 県の要請を受けて4月22日から臨時休業していた石巻市不動町2丁目のレジャー施設「プレナミヤギ」は7日、営業を再開した。ボウリングに週2回通う同市青葉東の田村良夫さん(71)は「久しぶりにプレーでき、もやもやが晴れた」と笑顔だった。

 阿部信貴支配人(47)は「雇用もあるので再開できて一安心。だが、売り上げの4割を占める団体需要は今年は厳しい。先行きへの不安はある」と語った。

 営業時間を短縮していた東松島市矢本の「レストラン・ぱらだいす」は通常営業を再開。経営する及川誓さん(68)は要請解除を歓迎する一方、「売り上げは平常時の5割以下。宣言の延長で来店者の増加は期待できず、出前やテークアウトに活路を見いだすしかない」と懸命に前を向く。

 4月3日から休業していた石巻市立町1丁目の焼き肉店「ひよりホルモン」は8日の再開を決めた。店主の千葉浩平さん(40)は「客足をみて閉店時刻を決める。今は様子を見つつ、以前のように営業できる日を待つ」と話した。

 GYOZA BAR 敏坊(石巻市立町2丁目)とライブレストラン「ラソンブレ」(同市中央3丁目)は11日の再開を予定。ライブレストランは当面、演奏を自粛する。経営する阿部敏之さん(52)は「客足はすぐには戻らないだろう。仙台など市外からの来店も多かったので」と不安と期待が入り交じった。

 県の要請に加えて独自の休業依頼を実施していた女川町内は、7日も店を閉めたままの店舗が目立った。

 テナント型商業施設「シーパルピア女川」の「焼肉 幸楽」は当面、休業を継続する。同店の金山英勲さん(30)は「出歩かないよう言われている中で『食べに来て』とも言えない。宣言が解けないうちは再開は難しい」と話した。

 町内の居酒屋の男性店主(60)は4月1日から自主的に休業する。関東方面からの観光客が多く、感染拡大を懸念した。「自粛ムードが続くうちは以前ほどお客さんも来ない。今月いっぱいは様子を見るつもりだ」と語った。

 21日の再開を予定するシーパルピア女川の洋食店「ビストロ・エルエピコ」は、人が密集しないようテーブルの配置を工夫する。運営会社「エルファロ」の田中雄一朗社長(33)は「以前と同様の営業は難しい。テークアウトやデリバリーを充実させる」と語った。

2020年05月08日金曜日


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