タイムレスデザインにより、乗り込んだときもN-ONEらしい「包まれ感」を継承

 前記したように宮本氏が普段から乗っているのは初代のN-ONEである。そこで初代N-ONEオーナーとしての立場からのコメントもいただいたのでその点も紹介していこう。

 宮本氏は「私のファーストカーはN-ONEです。初代なのでHondaSENSINGは付いていませんが、そのほか機能や走り、装備でN-ONEに不足を感じていることはありません。でも、開発時はあの赤いクルマ(会場に展示してあった新型N-ONE、試走時は擬装もしていたという)に仮ナンバーを付けて関東エリアをかなり広範囲にグルグルと走りましたが、HondaSENSINGが付いているので高速道路ではACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(車線維持支援システム)が有効に使えて快適なクルマであることが確認できました」と走りの印象を語った。

最新のHondaSENSINGが付いたので安心、安全がより強化された。加えて運転支援の機能も付いてロングドライブがますます快適なクルマになった

 さらに「初代N-ONEの室内は運転するには“ほどよい空間”なんですね。狭すぎず広すぎずでちょうどいいのです。この点は新型N-ONEにも引き継がれていますが、それは単に運転席と助手席の間隔やヘッドクリアランスが適切だといったことだけでなく、乗車した状態で感じるフロントガラスの傾斜やAピラーの太さ、角度、さらドアガラスとの距離などがちょうどよく、そういった部分からの“包まれている感じ”があって、乗り込んだときにとてもしっくりくるのです。それに新しいN-ONEでは前席シートがセパレートになっているので、そのホールド感もあわさって“ほどよい”と感じられます」と語った。

 広々とかタイトでスポーティとかではなく「ほどよい」と表現する室内空間はインテリアデザインの効果によるものでもあるだろうが、そもそも外側のカタチがあってこと。エクステリアデザイン案の話に出たように「初代N-ONEはN-ONEらしさの完成形」であったことがインテリアデザインにも大いに影響を与えたということだろう。

宮本氏は「室内の広さでいえばN-BOXのほうがだんぜん上ですが、N-ONEは包まれ感のあるちょうどいい空間を持つクルマです。そんな居心地のよさにHondaSENSINGなどの最新デバイスが搭載されてくると、1人や2人で移動する空間としては高級車まで含めてもベストなんじゃないかと思うのです」と新型N-ONEのインテリアを表現した

 前モデルからがあまり変わっていないというフルモデルチェンジはかなり珍しいことではあるが、N360からの流れを受け継ぐN-ONEというクルマは開発陣の言うように、変えることを目的にしたフルモデルチェンジを行なうクルマではないと思う。この点について最後に宮本氏は「フルモデルチェンジなんだから変わっていることを期待される方も多いと思います。だから“変わっていないよね”という声が出ることは十分承知していました。いろいろな意見も真摯に受け止めることにしています。だけどたくさん考えたうえでのタイムレスデザインです」とまとめてくれた。


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