福知山城公園。「福知山光秀ミュージアム」も公園内にある

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は、ちょこっと関西歴史たび「知られざる善政の名君 明智光秀」キャンペーンを実施する。期間は10月1日から12月27日まで。

「ちょこっと関西歴史たび」とは、JR西日本が2013年度春から四季ごとに開催しているキャンペーンで、今秋はNHK大河ドラマの主人公である戦国武将・明智光秀を取り上げ、大津市、福知山市、亀岡市の3市で展開する。そのキャンペーン開始にあたり、福知山城内で報道関係者向けの内覧会が行なわれた。

ちょこっと関西歴史たび「知られざる善政の名君 明智光秀」キャンペーン

期間: 2020年10月1日~12月27日
開催地: 大津市、福知山市、亀岡市
Webサイト: 知られざる善政の名君 明智光秀

福知山エリアのキャンペーン概要

1.明智光秀重要資料特別展示

 福知山城公園内・佐藤太清記念美術館2階に期間限定でオープンしている「福知山光秀ミュージアム」では、美術館という特徴を活かした見せ方で、光秀をはじめ信長、秀吉といった戦国武将に関する一次史料を10期に分けて展示する。目録は「福知山光秀ミュージアム」公式サイトの「特別展示資料目録」を参照。

 また、「光秀ナイトミュージアム」として、実施日限定、各日20名限定で、開館時間を延長して学芸員が資料などの展示説明を行なう。

福知山光秀ミュージアム

会場: 京都府福知山市字岡ノ32-64 2階
アクセス: JR福知山駅から徒歩約15分
会期: 2021年1月11日までの毎日、9時~17時(受付16時30分まで)
料金:
大人500円、子供(小中学生)250円
福知山城とのセット券は大人700円、子供300円
Webサイト: 福知山光秀ミュージアム

光秀ナイトミュージアム

実施日: 2020年10月21日、11月14日、26日、12月12日、23日の17時30分~18時30分(10日前までに要予約)
参加料: 無料(入場料別途)

法川にかかる昇龍橋から見た福知山光秀ミュージアム

2.明智光秀の判物限定公開+坐禅体験

 臨済宗妙心寺派の禅寺・天寧寺は足利義持ら将軍家の帰依を得て栄え、南北朝期から江戸前期にわたって多様な文書が遺存している。今回は、光秀の判物(はんもつ)の貴重な原本を特別に公開。原在中の手による天井雲龍図が見事な薬師堂も見学できる。澄んだ空気のなかで坐禅を体験したあとは、隣接する「京都大呂ガーデンテラス」で旬の素材を使ったミニ会席がいただける。

会場: 天寧寺(参加者は福知山駅に集合)
実施日: 2020年10月3日、10日、14日、21日、11月7日、14日、19日、26日、12月5日、12日の10時~14時
定員: 各日25名(10日前までに要予約)
料金: 4000円

3.福知山ナイトツーリズム~福知山の夜をあそびつくす~

 福知山城の全域を舞台に、明智光秀が取り組んだ治水対策を中心に、福知山市の歴史、文化などを大規模なプロジェクションマッピングで演出する。また、10月10日、17日、24日には城下町周辺で限定イベントも開催。

会場: 福知山城、城下町周辺
実施日: 2020年10月1日~11月3日の18時~21時

主催者「大河後も福知山に来ていただけるようなキャンペーンに」

 内覧では主催者を代表して、JR西日本 執行役員 福知山支社長の漆原健氏があいさつ。大河ドラマをきっかけとして、年明けから多くの観光客が福知山を訪れたが、その後のコロナ禍により大幅な減少に転じたこと、ただし最近は同社管内では北近畿エリアが最も回復してきていることなどを説明。

 今回のキャンペーンについては、「世間では逆臣のイメージがある明智光秀公ですが、戦国一の智将として領民に慕われ、善政を敷いた名君だとしっかりと伝わるような企画にしたい」という。「そんな光秀公を通じて、福知山の魅力をより多くの方々に知っていただき、お楽しみいただけるように、非常に魅力的なコンテンツをご用意することができました」。JR西日本と福知山支社ではパンフレット、ラッピング列車、駅長お勧めプランなども用意している。漆原氏は、「大河ドラマが終わったあとも、四季ごとに違った魅力がある福知山にまた来たいと思ってもらえるようなキャンペーンにしていきたい」と結んだ。

西日本旅客鉄道株式会社 執行役員 福知山支社長 漆原健氏

 福知山市長の大橋一夫氏は、今回のキャンペーンについて「明智光秀の判物(はんもつ)が遺されている天寧寺、高品質なふくちやま茶を提供する日本茶専門店の山城屋茶舗などの協力により、福知山でしか体験できない特別なプランを企画しました」という。大橋氏によると、福知山にとって明智光秀は善政を敷いた良君であり、市民に親しまれている存在だという。そのため福知山市としても、「大河ドラマ『麒麟がくる』の放送を機に、(全国の皆さまに)反逆者のイメージを払拭していただき、新しい光秀像を知っていただきたい」そうだ。

 あわせて、「この福知山城の天守閣からの絶景や、光秀公を神として祀る御霊(ごりょう)神社、食では肉やスイーツなど、ここだけの歴史や食文化を体験していただければ」「10月1日から、福知山城や福知山の街を舞台に『福知山イル未来と2020』により、プロジェクションマッピング『明かき光』、あるいはナイトツーリズムもはじまります」と説明した。

福知山市長 大橋一夫氏


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