レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPに先立ち、シルバーストーン・サーキットの思い出について語った。

1997年に23歳で国際F3000に参戦するアーデン・インターナショナルを設立し、2005年に31歳で史上最年少F1チーム代表としてレッドブル・レーシングに就任したクリスチャン・ホーナー。

F1の最初の思い出は17歳のときにシルバーストーンで行われていたウィリアムズのプライベートテストだったと振り返る。

「次はイギリスGPだが、1991年シーズンを思い出している。私の中で最も若いF1の記憶のひとつだ。当時の私は運転免許を取得してからしばらく経っており、ポルシェもどきというか、ビートルを1台所有していた。ポルシェのリアスポイラーを装着してエキゾーストをサイドから出していた」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「当時のF1はグッドイヤーがタイヤサプライヤーで、イギリスGPの約1ヶ月前にシルバーストンで2日間のテストを行っていた。私は、フォーミュラ3に参戦していたジョニー・ハーバートやフォーミュラ・フォードに参戦していたエディ・アーバインを観るためにシルバーストンを訪れた経験があったが、サーキットを走るF1マシンはまだ観たことがなかった」

「それで学校を1日サボり、シルバーストンまでビートルで向かうことにした。そして現地に着くとフェンスに穴が開いていたので、そこからピットレーンへ潜り込んだ。もちろん、すぐに去るつもりはまったくなかった」

「私はウィリアムズのガレージの前まで行くことができた。当時のウィリアムズは非常に速いマシンを開発しており、ナイジェル・マンセルがテストを重ねていた。このマシンをデザインしていたのがエイドリアン(ニューウェイ)だった」

「そこで私がナイジェルに話しかけると、彼は気前よく応対してくれた。そのあとピットの裏へ回ると、今度はアイルトン・セナに出くわした。私たちは向かい合う形になったのだが、セナが私のジャケットに目を留めた。私はかつて所属していたカートチームのジャケットを着ていたのだが、彼はカートメーカーの名前に気づき、カートについて私に質問を投げかけ始めた」

「というわけで、この日の私は子供の頃からのヒーローだったナイジェルに会えたばかりか、もうひとりのアイコン、セナにも会うことができた。ビートルに乗って家路についた私は天にも昇る心地だった。学校のテストには一切役に立たなかったが、素晴らしい1日だった!」

今週末のF1イギリスGPが開催されるシルバーストーンは、英国を拠点としているチームが多く、モータースポーツの聖地とも呼べるサーキットだ。ミルトンキーンズに拠点を置くレッドブルにとってホームレースとなるが、今年は新型コロナウイルスの影響によって無観客で開催される。

「観客がいないシルバーストンはとてつもなく奇妙に感じるだろう。通常なら、ファンはレースウィークの水曜日に到着するので、現地は天候を問わずフェスティバルのような雰囲気になる。シルバーストンのファンはベストに近いファンと言えるので、彼らがいないレースはとても不思議に思えるだろう」

「しかし、シグナルが消えてレースがスタートすれば、私たちはサーキット上のマシンしか目に入らなくなる。周りで起きていることにはほとんど気付かない。ファンの歓声と拍手がないことを寂しく思うのは、レースを終えて表彰台に向かう時だ」

「メルセデスには脱帽だ。彼らは戦えるマシンを開発した。私たちは彼らとの差を詰めなければならないが、チーム全員がここを強く意識している。今抱えている問題を修正する必要があるが、RB16は非常に優れたマシンになれる素質を備えている。マシンのハンドリングの問題を解決し、パフォーマンスを最大限まで引き出すだけだ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル / ホンダF1 / F1イギリスGP


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