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無雪期登山



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北岳・間ノ岳・三峰岳・仙丈岳周回縦走
北岳、間ノ岳、三峰岳、仙丈岳(南アルプス)
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35年ほど前に南アルプス縦走を計画(結局、2回に分けて縦走)した際にも、仙塩尾根北半分はコースタイムが長く、エスケープできないことから除外していた。今回、北岳を登るに当たり、一度は登ってみたい憧れの仙塩尾根の北半分を縦走することにした。このルートを通れば、北沢峠を起点に、北岳から仙丈岳まで一気に周回できる。しかし、仙塩尾根はバカ尾根といわれる、起伏の連続する厳しい尾根、というより山脈である。途中、両俣に下降が唯一のエスケープルートで、その先には逃げ場がない。昨年のTJARのルートでもあった。さて、自分にこのコースが行けるのだろうか。

行程は以下の通りだ。

1日目前夜に仙流荘までマイカーで乗り込み、翌朝の始発のバスで北沢峠、更にバスを乗り換えて広河原に入り、ここから北岳を越えて北岳山荘に宿泊。

2日目は、北岳山荘から中白根、間ノ岳へと南下、ここから西に折れて2999mの三峰岳、そこから北上して仙塩尾根を仙丈ヶ岳まで一気に登る。コースタイムは11時間超え。

3日目は北沢峠に下降するのみ。逆コースだと仙塩尾根は楽だが、3日目が長くなり、夜に予定されている所用に間に合わない。

このコースの関門は2箇所。

1つ目は、1日目に北岳山荘着が必須であること。35年ほど前は北沢峠に泊まり、バスでは広河原出発が遅くなるので、北沢峠を早朝に発って林道を2時間20分、徒歩で下って広河原まで進み、八本歯から北岳に達した。今回はバスで広河原に入るのでスタートが遅い。落石の危険のある上部左俣を避けて右俣から肩の小屋、北岳を越える。二日目の行動を実行するには北岳山荘まで進まないと計画は達成できない。

2つ目は2日目のコースタイムが11時間超えの仙塩尾根。一旦、間ノ岳まで南下してから仙丈まで北上する。途中、両俣小屋への下降点を過ぎるとエスケープ不能。何時間かかっても最後まで行くしかない。

昨年夏の北アルプス五色ヶ原ー薬師山荘もロングで12時間超えの活動時間であったが、今回は距離、高低差とも昨年をかなり上回る。エクセルで行程表を作成すると、実現は可能だが、前日も高低差1700m近い高低差の登高になる。それによるダメージがどの程度あるか、さらに自分の持久力、気力が持つかどうか。さらに、気候も影響するだろう。考えただけで緊張する。周回できる確証はあるとはいえ、よくまあ、このルートを実行する気になったもんだ。

2日目の宿泊地である仙丈岳馬の背ヒュッテには、申込み時に北岳山荘から行く旨伝えると、その心づもりしておきます、とのこと。さすがわかってらっしゃるが、あまり遅くなり迷惑をかけてはいけない。まして、途中で行動不能に陥ってはならない。これなら、行く資格がない。

ロングな行程のトレーニングを事前に鈴鹿でしたかったが、あいにくの天気が続き、ヒルさんの活躍する時期、しかも、土曜日曜のたびに所用があり、トレーニング不足は否めない。これをどのようにカバーするか。スピードを抑えて、亀さんの歩みで長丁場に備えることにしよう。

仕事を定時で終えて帰宅、支度して20時に出発。途中のPAで肉うどんを食べて24時前に仙流荘に到着。ルートは初めてだけど、グーグルマップのストリートビューで予習しておいたので、ほとんど迷うことなく来れた。仙流荘は三十数年ぶり。以前は夜行バスで来れたのだが、今は関西からの便はない。以前より不便になったな。

手前の駐車場がまだ、空いていたのでそこで仮眠を取る。途中、寒くて長袖のTシャツを着込んだ。4時過ぎになると皆さん、動き出した。天気がよく、鋸岳が空高く奇異な山容を見せている。もう、手前の駐車場は満車で、第二駐車場にかなりの数の自動車。乗車口のベンチにザックを置いて順番を確保し、きっぷ売り場の列に並ぶ。往復キップを買った。往き帰りの区別のないキップ2枚つづり。

始発のバスは6:05発だが、1台目は5:55に出ることになった。結局、始発バスは3台体制となった。バスの左側の席に座った。鋸岳の姿を見るためだ。スタートして、運転手さんの話を聞きながら、50分の登り。この南アルプススーパー林道の工事は自然保護の問題で一時中断になった。その後、一般車を入れないことで工事の続行が許可されたようだ。現在も長野県側の戸台から山梨県側の広河原までは登山者用のマイクロバスと工事、事業などの関係者車両のみ通行が許可されている。

ずいぶんと高くまで登ってくると、左側に横岳、そこから右に鋸岳への急斜面、鋸岳の大ギャップ、小ギャップ、角兵衛沢、熊ノ穴沢のガレが恐ろしく見える。来月にここに来るつもりなのだが・・・本当に行けるのか、見ただけでビビってしまうが、それ以上考えないで、今は今回の山行に集中することにしよう。

北沢峠に到着。眼の前に、広河原行きのバス乗り場がある。長椅子に番号が付けられているので順番に座って並ぶ。北沢峠は電波状態が悪く電話もネットもつながらない。麓で登山届をコンパスで出しておいて正解だった。バスは定時の7:25出発だった。広河原は7:50到着。吊橋を渡ると、いよいよだと気が引き締まる。渡った先の広河原山荘で準備している人達もいる。沢伝いに登っていく。

沢の水の流れはそこそこあって、その音が心地よいなか、少しずつ高度を上げる。昨晩、水や飲料も含めすべてをザックに入れたところ、相当重くなった。これは腰に痛みが出そうなので、水を4.4Lから2,9Lに減らし、二人用ツエルトを緊急用ツエルトに変更した。それでも、まだ重い。でも、今日は後続に抜かれることもなく、休憩しているみなさんを少しずつ追い抜いていく。今日は先が長いので、足を止めて呼吸を整えるが、ザックを降ろさずに休憩も最小限にしている。雪渓歩きも少しあって楽しい。眼の前に八本歯のコルに続く雪渓が見える。この時期は落石の心配があるので肩の小屋方面から登るように、小屋からの案内がネットに出されていたので、今回はこの雪渓は行かないが、結構な数の登山者が見える。大樺沢二俣にはバイオトイレ2つがある。ここで休憩されている方も多い。ここから右俣を登る。何人かとお話したが、みんな肩の小屋まで。肩の小屋から北岳、北岳山荘まで、1:50余分にかかるので、みなさんと同じペースでのんびりしていてはダメだ。明日は北岳から仙丈ヶ岳に行くと話すと、ポカン?


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