※こちらは2020年の記事です

秋が近づくと「紅葉を観賞しに京都に行きたい!」と、おでかけ欲が湧いてくる人も多いはず。とはいえ、人気の紅葉スポットは例年人出が多く、どうしても「密」になってしまいそう。そこでおすすめしたいのが、京都市内からもほど近い場所に位置する長岡京市。

JRでも阪急電車でもアクセスしやすく、京都らしい趣を漂わせながらも訪れる人は京都市内に比べると少ないので、「密」を避けながら紅葉を静かに楽しみたい人にぴったり。長岡京市ならではのおいしいグルメスポットにも足を運び、思い出深い秋の1日を過ごしに行こう。

紅葉の名所「光明寺」には朝一番に行くのがおすすめ

例年紅葉の見ごろは11月下旬~12月上旬。天気や気温により変わるので、事前にチェックしてから出かけよう/光明寺

まず向かいたいのは、長岡京市屈指の紅葉スポットであり、JR東海のキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」のCMでその知名度を上げた「光明寺」。秋には広大な境内を約500本ものカエデが紅く染め、美しすぎる秋景色を見ることができる。

「女人坂」の石畳を紅く彩る散り紅葉/光明寺
「女人坂」の石畳を紅く彩る散り紅葉/光明寺(C)三宅徹
紅葉のトンネルが美しい「もみじ参道」/光明寺
紅葉のトンネルが美しい「もみじ参道」/光明寺(C)三宅徹

総門をくぐった先に続くのは、幅が広くて傾斜がゆるやかな参道「女人坂」。坂の両側から枝を延ばす真っ赤に色づいたカエデと、石畳を覆い尽くす散り紅葉は言葉を失うほどの美しさ。約200mの参道に200本近いカエデが並ぶ「もみじ参道」も見もの。こちらの道は比較的幅が狭いので、両側から迫り出した枝が頭上で重なり、華やかな紅色のトンネルが目を楽しませてくれる。

10月20日の撮影時には、一部のカエデがほんのり色づき始めていた/光明寺
10月20日の撮影時には、一部のカエデがほんのり色づき始めていた/光明寺

見ごろを迎える11月14日(土)から12月6日(日)までは、「紅葉の特別入山」を実施。特別入山期間中は阿弥陀堂や釈迦堂、石庭などが公開され、紅葉との美しいコラボレーションが楽しめる。さらに今年は、現在放送中のNHK連続ドラマ小説「エール」のモデルになっている古関裕而(こせきゆうじ)さんが作曲した「念仏讃」の直筆楽譜が初公開されるので、そちらも楽しみだ。

総門をくぐると街の喧騒が届かず、心静かなひと時が過ごせる/光明寺
総門をくぐると街の喧騒が届かず、心静かなひと時が過ごせる/光明寺

紅葉シーズンの特別入山期間は駐車場が用意されていないため、電車やバスなど公共交通機関を利用して訪れよう。

■光明寺
住所:京都府長岡京市栗生西条内26-1
電話:075-955-0002
拝観時間:9:00~16:00、特別入山期間中は~16:30(最終受付16:00)
休み:なし
拝観料:境内無料、特別入山期間中は500円
駐車場:なし(公共交通機関を利用。近隣は全面駐車禁止)
※JR長岡京駅前の市営駐車場を利用し、観光情報センター(バンビオ1番館2階)で駐車券を見せると拝観料が400円になる割引サービスあり(11月14日~12月6日)
アクセス:JR長岡京駅から阪急バス20または22系統20分「旭が丘ホーム前」より徒歩3分。阪急長岡天神駅から阪急バス22系統10分「旭が丘ホーム前」より徒歩3分

本店限定!「小倉山荘」のダイニングカフェ

約800坪の敷地には手入れが行き届いた趣きある庭園もある/小倉山荘 竹生の郷 本館
約800坪の敷地には手入れが行き届いた趣きある庭園もある/小倉山荘 竹生の郷 本館

光明寺から徒歩約10分。ランチに立ち寄りたいのは、長岡京市生まれのせんべい・おかき専門店「小倉山荘」の本店「竹生の郷(ちくぶのさと)」。ひと口サイズのあられに、四季の移ろいや小倉百人一首の世界観を込めた代表銘菓「をぐら山春秋(やましゅんじゅう)」で知られるが、本店では併設される「小倉山荘ファームダイニングカフェ」で食事やスイーツを楽しむこともできるのだ。

ダイニングカフェで人気の季節のココット鍋ご膳(手前・写真は栗ご飯1595円)、抹茶パフェ(奥・990円)/小倉山荘 竹生の郷 本館
ダイニングカフェで人気の季節のココット鍋ご膳(手前・写真は栗ご飯1595円)、抹茶パフェ(奥・990円)/小倉山荘 竹生の郷 本館

おすすめは、季節替わりのご飯が主役の「季節のココット鍋ご膳」。使用している米は自社米で、米本来のうま味が引き立つように自家製ダシを利かせた優しい味に仕上げられている。11月下旬ごろまで栗ご飯(1595円)のほか、4種のきのこを蒸しあげた、秋の彩りご飯(1375円)と2種のココット鍋を提供。副菜も季節によって異なり、秋は米なすの田楽、豚ロースの八幡巻、秋野菜のゼリー寄せの3種が味わえる。いずれも旬の素材や香りにこだわった京都らしい上品な味わいで、秋の観光気分がさらに盛り上がりそう。

大粒でほくほくとした栗に思わずニンマリ。ココット鍋で蒸すことで、栗の甘みを引き出している/小倉山荘 竹生の郷 本館
大粒でほくほくとした栗に思わずニンマリ。ココット鍋で蒸すことで、栗の甘みを引き出している/小倉山荘 竹生の郷 本館

秋冬限定のぜんざい(880円)をはじめ、宇治抹茶の風味がたっぷり堪能できる抹茶パフェ(990円)や宇治抹茶きなこのわらび餅(770円)など、スイーツも充実。食事、スイーツ共に営業時間中いつでも注文できるので、時間を気にせずに立ち寄れるのもうれしい。

小倉山の四季が描かれたあでやかなデザインの包装紙からも京都らしさが感じられる/小倉山荘 竹生の郷 本館
小倉山の四季が描かれたあでやかなデザインの包装紙からも京都らしさが感じられる/小倉山荘 竹生の郷 本館
別館1階の和菓子店「明月菓寮 本店」では、鈴カステラ(1袋15個入り411円)が人気
別館1階の和菓子店「明月菓寮 本店」では、鈴カステラ(1袋15個入り411円)が人気

ショップには定番せんべいのほか、季節・期間限定品もラインナップ。別館1階には和菓子店「明月菓寮 本店」、別館2階にはおかきとチョコレートを融合した洋菓子店「小倉山荘リ・オ・ショコラ 本店」もあるので、いろいろ見比べておみやげを探そう。

■小倉山荘 竹生の郷 本館
住所:京都府長岡京市今里蓮ケ糸45
電話:075-957-0707
時間:10:00~18:00、ダイニングカフェ~17:30(LO17:00)
休み:なし
駐車場:68台(無料)

城跡で歴史を感じながら紅葉を満喫!

細川忠興(ただおき)・玉(ガラシャ)夫婦の銅像は撮影スポットの一つ /勝竜寺城公園
細川忠興(ただおき)・玉(ガラシャ)夫婦の銅像は撮影スポットの一つ /勝竜寺城公園

「小倉山荘 竹生の郷 本館」からバスと徒歩で約30分。次なる紅葉を求めて、JR長岡京駅近くにある「勝竜寺城(しょうりゅうじじょう)公園」へ。明智光秀の娘・細川玉(ガラシャ)が嫁ぎ、山崎合戦で敗れた光秀が最期の夜を過ごしたといわれる「勝龍寺城」の跡地で、堀や城門が再現されている。

1992年に「勝龍寺城跡」に造られた都市公園で「日本の歴史公園100選」にも選ばれている/勝竜寺城公園
1992年に「勝龍寺城跡」に造られた都市公園で「日本の歴史公園100選」にも選ばれている/勝竜寺城公園

敷地内にはもみじやサクラが植栽され、秋には白い城壁と赤く色づいたもみじのコントラストが見事。穴場スポットなため紅葉目当ての観光客が少なく、城跡×紅葉の趣深い光景がこっそり楽しめるのがうれしいところ。

登城記念にぴったりな御城印/勝竜寺城公園
登城記念にぴったりな御城印/勝竜寺城公園
もみじやサクラが紅葉する秋の公園も美しい(写真は10月20日に撮影)/勝竜寺城公園
もみじやサクラが紅葉する秋の公園も美しい(写真は10月20日に撮影)/勝竜寺城公園

天守閣のようにそびえる管理棟の2階には、無料で見学できる資料展示室が。紅葉と共に長岡京市の歴史にも触れることができる。1階では平日および祝日(水曜を除く)の10時から11時30分、13時30分から15時、土日は10時から15時に御城印(300円)を販売。勝龍寺住職筆の通常版に加え、勝龍寺城城主である細川藤孝(ほそかわふじたか)の書状から書き起こした書状版の2種類。紅葉めぐりの記念にぜひ入手しよう。
※御城印はJR長岡京駅、阪急長岡天神駅、阪急西山天王山駅にある観光案内所でも販売

敷地を囲む白壁には、敵を狙い撃ちするための小窓・狭間(はざま)も再現されている/勝竜寺城公園
敷地を囲む白壁には、敵を狙い撃ちするための小窓・狭間(はざま)も再現されている/勝竜寺城公園

■勝竜寺城公園
住所:京都府長岡京市勝竜寺13-1
電話:075-955-9515(長岡京市商工観光課)
時間:9:00~17:00、4~10月は~18:00
休み:なし(12月28日~1月4日は休み)
入園料:無料
駐車場:なし※JR長岡京駅前の駐車場を利用
※ミニ企画展「藤孝の光秀の瓦」を2021年3月14日(日)まで開催中。「ようこそ!長岡京まちなか博」も同時開催

売り切れ御免!な大人気こっぺぱんサンドをおみやげに

阪急西山天王山駅がすぐ目の前。駐車場もあり、取材中もひっきりなしにお客さんが訪れていた/西山こっぺ堂
阪急西山天王山駅がすぐ目の前。駐車場もあり、取材中もひっきりなしにお客さんが訪れていた/西山こっぺ堂

「勝竜寺城公園」から徒歩20分。週末には1日800~1000本も売れる人気こっぺぱんサンドの専門店「西山こっぺ堂」も、ぜひ立ち寄りたいスポット。阪急西山天王山駅に近く、平日は朝7時30分から営業しているので、出勤前に訪れる地元の常連さんも多いとか。

だし巻たまご(手前・260円)、アボカド&シーフード(左奥・290円)、ミックスフルーツ&ホイップ(右奥・240円)/西山こっぺ堂
だし巻たまご(手前・260円)、アボカド&シーフード(左奥・290円)、ミックスフルーツ&ホイップ(右奥・240円)/西山こっぺ堂

メニューは約30種。だし巻たまご(260円)、ソース焼きそば、キーマカレーなどのおかず系や、あんバター、カスタード、チョコバナナ&ホイップなどのおやつ系があり、それぞれ季節限定メニューも販売している。12月下旬までは和栗を贅沢に使ったモンブラン(330円)、土日祝限定でローストビーフ(430円)も登場。

和栗を贅沢に使ったモンブラン(330円)は、12月下旬ごろまで楽しめる秋冬の限定メニュー/西山こっぺ堂
和栗を贅沢に使ったモンブラン(330円)は、12月下旬ごろまで楽しめる秋冬の限定メニュー/西山こっぺ堂

おかず系こっぺぱんの具材は、安心安全を追求しながら給食事業を手がけてきた調理師が毎朝手作り。「こっぺぱんに挟んだ時でも、時間が経過した時にもおいしいように」と研究を重ねた具材を、朝7時30分のオープンに間に合うように深夜2時から調理し始めているそう。

手作りのオリジナルこっぺぱんには、上質な3種の国産小麦粉と新鮮な卵、バター、牛乳を使用。隠し味として少量のエキストラバージンオリーブオイルを加えることで、歯切れがよくふわふわな食感を導き出している。

店主の波多野勉さん。こっぺぱんに合うように、ひと手間加えた具材を考案する/西山こっぺ堂
店主の波多野勉さん。こっぺぱんに合うように、ひと手間加えた具材を考案する/西山こっぺ堂

柔らかいのに具材につぶされない、バランスのいいふわふわパンに、ひねりを加えた種類豊富な具材。2017年のオープン以来、小さな子供から高齢者まで、幅広い年齢層のファンを引き付けてやまないのもうなずける。

■西山こっぺ堂
住所:京都府長岡京市友岡4-20-13
電話:075-925-6636
時間:平日 7:30~17:00、土日祝 9:00~17:00※売り切れ次第終了
休み:火曜(祝日の場合翌日)
駐車場:8台(無料)

知る人ぞ知る、紅葉ライトアップの穴場

夕方以降は紅葉庭園「錦景苑」がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれる/長岡天満宮
夕方以降は紅葉庭園「錦景苑」がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれる/長岡天満宮(C)三宅徹

「西山こっぺ堂」から徒歩約17分。紅葉めぐりのラストは、ライトアップで浮かび上がる幻想的な庭園を観賞しに「長岡天満宮」へ。毎年ライトアップが実施されているものの、境内の広さもあって比較的混み合わない穴場スポット。阪急長岡天神駅まで徒歩10分、JR長岡京駅まで徒歩20分とアクセスしやすく、ライトアップ期間中も拝観無料と、いいこと尽くしだ。

「錦景苑」にある弁天池の水面を散り紅葉が彩る/長岡天満宮
「錦景苑」にある弁天池の水面を散り紅葉が彩る/長岡天満宮(C)三宅徹

境内のあちらこちらで紅葉が見られるが、一番の見どころはライトアップが施される庭園「錦景苑(きんけいえん)」。紅葉の錦をめでるために造られた庭で、真っ赤なカエデを水面に映す池や、園内の絵馬殿×紅葉の絶景コラボ、絵馬殿から望む大銀杏とカエデの競演など、訪れる人を魅了し続けている。

菅原道真(すがわらのみちざね)公が太宰府へ左遷される途中、名残を惜しんだ地として道真公をまつっている/長岡天満宮
菅原道真(すがわらのみちざね)公が太宰府へ左遷される途中、名残を惜しんだ地として道真公をまつっている/長岡天満宮
境内の東側に広がる八条ヶ池。石の太鼓橋や入口正面にそびえる高さ9.75mの大鳥居など見どころが多い/長岡天満宮
境内の東側に広がる八条ヶ池。石の太鼓橋や入口正面にそびえる高さ9.75mの大鳥居など見どころが多い/長岡天満宮

広大な境内の東側には八条ヶ池が広がり、池にかかる参道と水上橋は四季を通じた景勝地として知られる。参道沿いに推定樹齢170年のキリシマツツジが群生し、濃紅色の花が咲き誇る4月下旬の景色も美しい。

朱塗りの美しい拝殿を参拝しよう/長岡天満宮
朱塗りの美しい拝殿を参拝しよう/長岡天満宮

■長岡天満宮
住所:京都府長岡京市天神2-15-13
電話:075-951-1025
拝観時間:9:00~17:00
休み:なし
駐車場:あり(第1駐車場:最初の40分無料、以降100円/30分、第2駐車場:100円/30分※1日最大600円)※繁忙期は料金体系が異なる

■錦景苑ライトアップ
期間:2020年11月21日(土)~12月6日(日)
時間:16:30~20:00

※記事内の価格はすべて税込表示

情報は2021年8月31日 22:25時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

ウォーカープラス編集部




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