今回の訪問先(左:岡山・倉敷美観地区、右:広島・鞆の浦)

現在、全国各地で観光型MaaSの実証実験が行われている。果たして、実際にはどのくらい移動が便利になるのだろうか。

そこで、2020年10月にサービスが本格開始した西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)による、せとうちMaaSアプリ「setowa」を活用し、実際に現地で2日間旅をした。

本記事では、いわゆる”デジタルネイティブ世代”にあたる筆者が、setowa旅で実際に感じたことを記していく。

※当記事は2020年10月下旬に現地取材し、限定公開していたレポートを再構成したものです。施設・店舗・各種サービスの営業状況などについては最新の情報をご確認ください。

■Setowaについて

まず、「setowaとは?」という人のために簡単に概要を説明する。

「setowa」とは、交通機関やホテル、瀬戸内エリアの観光素材などをスマートフォンでシームレスに検索・予約・利用できるサービスだ。連携する交通サービスには出発地から目的地までの新幹線に加え、旅先での鉄道やバス、シェアサイクル等も含まれる。広島県全域、岡山県(倉敷市・岡山市など)、山口県(岩国市など)および愛媛県(松山市・今治市)を中心とするせとうちエリアが対象だ。

今回は、setowaアプリ内で購入できる2,900円のデジタルチケット「せとうち岡山パス」を使用して、瀬戸内エリアを周遊した。これは、岡山から広島東部(尾道や三原などを含む)を観光する人におすすめの2日間有効パスで、JR線やフェリー、バスなどがお得に、シームレスに利用できる。限られた期間で、お得に地域をまたいだ観光がしたい人におすすめだ。

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2日間、筆者が巡ったスケジュールは、以下の通りだ。

1日目:10時30分頃 福山駅出発 → 11時頃〜15時 倉敷(岡山)→ 16時 福山経由で鞆の浦港
2日目:10時30分頃 福山駅出発 → 11時頃〜14時 尾道 → 15時〜17時 生口島

■Setowa旅 1日目

10時30分頃 JRで、福山駅→倉敷駅へ

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Setowaアプリのデジタルチケット

まずはJRでの移動。乗車の際は、スマートフォンでsetowaを開き、改札口駅員にデジタルチケットの利用画面を掲示するだけで乗車することができた。
いざ乗車して倉敷へ。

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倉敷に向かうJR列車

倉敷に到着したら、歴史ある街並み・景観が保存されている倉敷美観地区に向かう。

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倉敷美観地区の風景

美観地区へ行くことに決めたのは当日の朝。そのためランチ候補を決めておらず、setowaで話題のスポットを検索した。

Setowaアプリを開き、[エリアガイド]→[カフェ] という流れでタップすると、古民家風のカフェがヒット。写真や口コミも確認することができる。筆者好みの雰囲気だったので、即決した。

移動サービスに加えて、こうしたスポット情報も併せて調べることがMaaSアプリの良さだなと実感した。

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入店した古民家風カフェ(町屋喫茶 三宅商店)

その後も、地酒を扱う酒屋に入ったり、白壁づくりの街並みを楽しんでいるとあっという間に15時近くに。

setowaで次の目的地を物色していると、鞆の浦の口コミが目に留まる。なんでも夕方の景色がとても綺麗だそうだ。港の近くにある雰囲気の良さそうなカフェも夕方には閉まるとのことで、15時には倉敷を出て一旦福山へ戻ることにした。

帰りのJR改札でも、setowaのチケット利用画面を掲示して乗車。ちなみに、福山-倉敷間は通常だと往復1,540円するため、この時点でせとうち岡山パスはかなりお得になる。

福山に到着し、鞆の浦行きのバスに乗り継ぐ。せとうち岡山パスでは、鞆の浦行きバスも乗車可能だ。観光地のためか、バスの本数もかなり多いのは安心できるポイントだった。 これまた、降車時にチケット利用画面を運転手に掲示するだけでOK。

乗り継ぐ度に券売機でチケットを購入しないでいいのは非常に便利だ。紙のワンデーパスと違って、スマホ一つで済むのもありがたい。

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福山駅前のバス乗り場

鞆の浦に到着。夕焼けを堪能した後、 先ほどsetowaで見つけたカフェに立ち寄った。

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観光名所・鞆の浦常夜灯前のカフェ(鞆の浦 a cafe)

店員さんが1人旅に興味を持ってくれて、おすすめスポットを聞くことができた。ノスタルジックな雰囲気で、人も優しくてお気に入りのスポットになった。

そして福山に戻って宿泊。1日目はこれにて終了。


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