奈良コンベンションセンターにグランドオープンする「奈良 蔦屋書店」

 プレシード・パートナーズと関西TSUTAYAは、4月1日に開業した「奈良県コンベンションセンター」の観光振興施設として「奈良 蔦屋書店」を4月4日にグランドオープンする(4月1日からプレオープン)。

 奈良県コンベンションセンターは、奈良での滞在型観光、人々の交流を促進する新たな拠点としてPFI事業(Private Finance Initiative:公共施設の維持管理、運営などに民間の資金、経営能力、技術的能力を活用すること)として整備が進められてきたもの。

 2000名収容のコンベンションホールや約500名収容の天平ホール、大小会議室や屋外多目的広場を備えるほか、JWマリオットホテルの誘致、NHK奈良放送会館の移転、そして新たなコンセプトの奈良 蔦屋書店の出店などを軸として観光振興を図る。3月30日に開かれた奈良 蔦屋書店内覧会をレポートする。

コンビニエンスストアを併設

 1階にはファミリーマートも出店する。弁当や飲み物、スイーツなどのコンビニ定番商品以外に、日々の生活の楽しさが感じられることをテーマに、文具、雑貨、奈良の土産物なども取りそろえる。床面や天井照明、店内のBGMなどは奈良 蔦屋書店の雰囲気に合わせたシックで落ち着いたものになっている。

奈良 蔦屋書店に調和したファミリーマート。コンビニとしての品ぞろえのほか、奈良のお土産も扱う

店内全体を自由に楽しんでいただきたい

 奈良 蔦屋書店 店長の久保田晋氏に話を聞いた。久保田氏は奈良 蔦屋書店のプロジェクトに初期からかかわってきたという。「奈良県にはこれまで、地元の皆さまに(ライフスタイルを)“提案する”カタチの店舗がありませんでした。そこで(こういった施設をつくって)奈良県を盛り上げていこうと考えました」。

「文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場」というコンセプトをどのように実現するか、お客さまに毎日来ていただいて楽しんでいただける空間をどうやってつくるかという点にこだわり、そして苦労したという。「メインのエントランスを入って正面にある植栽はインパクトがありますが、こちらは毎月変わる予定です」と久保田氏。頻繁に訪れても新鮮に感じてもらえるような工夫だという。

 また、久保田氏は奈良 蔦屋書店について「“過ごす”ということを重視して設計しておりますので、お客さまには店内すべてを楽しんでいただきたい」と話す。蔵書数は奈良県最大級の約16万冊。購入前の本でも読める工夫も凝らしている。「(植栽の)奥には『連続する小部屋』が並んでいますし、店内には中川政七商店さんも2か所にあります。お客さまには、コーヒー片手に店内をぐるっと回っていただいて、名和晃平さんをはじめとする作品なども楽しんでいただきたいですし、ご購入前の本でも自由に楽しんでいただきたいです。お好きなように時間をお過ごしいただければと思います」と話す。

奈良 蔦屋書店 店長 久保田晋氏

 歴史ある奈良という地で暮らす知性を持つ大人向けのライフスタイル提案型書店として誕生する「奈良 蔦屋書店」は、奈良県最大の会議場や観光交流拠点となる「奈良コンベンションセンター」とともに、国内外の観光客の憩いの場としての機能も有している。奈良観光の拠点としてはもちろん、23時まで営業時間しているため、奈良の文化や歴史を学んだり、翌日の観光の下調べができたりする場としても、この新たな店舗は大きな存在となるだろう。


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