JA全中・全国農業協同組合中央会とNHKが、農業経営で優れた功績をあげた農家や団体を表彰する「日本農業賞」に、ことしは関西から京都の茶農家の男性と奈良のいちご農家の男性が選ばれました。

【特別賞 京都の茶農家】。
農業経営に意欲的に取り組み、優れた功績をあげた農家や団体を表彰する「日本農業賞」で、「食の架け橋の部」の特別賞に京都府和束町の茶農家の男性が選ばれました。
「日本農業賞」は、JA全中・全国農業協同組合中央会とNHKが主催していてことしで50回目になります。
このうち、生産者と消費者を結ぶ優れた活動などを続ける個人や団体に贈られる「食の架け橋の部」の特別賞には、和束町でお茶の生産販売会社、「京都おぶぶ茶苑」の代表で、茶農家の喜多章浩さんが選ばれました。
喜多さんは、大学生のときに和束町で茶摘みのアルバイトに参加した際、飲んだお茶に感動したのをきっかけに、大学を中退して農家になり今では3ヘクタールの茶畑で生産に取り組んでいます。
インターネット販売を手がけ、「日本茶を世界へ!」を揚げて、▼輸出に力を入れてきたほか、▼外国人観光客向けの茶畑ティーツアーの開催、それに、▼国際インターンシップ制度を活用した外国からの学生の受け入れなどを行い、海外に向けて日本茶の普及に取り組んできたことが高く評価されました。
喜多さんは、「日本茶を世界に伝えることと、伝統の茶業を自分たちも楽しむことを大切にしてきたので、評価されてうれしいです。新型コロナで茶業全体が打撃を受けている中なので、今後は国内のお茶の需要も高めていきたい」と話していました。

【特別賞 奈良のいちご農家】。
すぐれた功績をあげた農家や団体を表彰することしの「日本農業賞」で、奈良県平群町のいちご農家の男性が「個別経営の部」の特別賞に選ばれました。
ことしで50回目を迎える「日本農業賞」は、JA全中=全国農業協同組合中央会とNHKが主催しています。
表彰は3つの部に分かれていて、このうち「個別経営の部」で平群町のいちご農家、辻本忠雄さん(65)が、最優秀の大賞に次ぐ特別賞に選ばれました。
辻本さんは、平成9年、42歳で父親の後を継いで就農し、現在、奈良県のブランドいちご「古都華」などを栽培しています。
この間、毎日の天候に応じて水と肥料を自動で与える機械を導入するなどスマート農業を推し進め、作業の効率化といちごの品質の向上を実現しました。
平成30年には農業法人を設立し、年商1億円近くに達するなど農業経営ですぐれた実績をあげています。
辻本さんは「このような名誉な賞をもらえるとは思っていなかったので、大変うれしいです。奈良のいちごを大勢に食べてもらえるようこれからも頑張ります」と話していました。

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