株式会社アセットリードが、世界遺産に認定された長崎県・五島列島で60年以上の歴史をもつ「上五島観光ホテル」を全面リニューアルした「ホテルアオカ上五島」を12月21日に開業することが分かった。

同社は「不動産の新たな価値の創造」を目指し、不動産流動事業、プロパティマネジメント事業など幅広く展開している。「ホテルアオカ上五島」ではこれまでのホテル利用者や、五島列島を一度は訪れてみたいと思っているゲストに、より一層快適な宿泊環境を提供するという。

ホテル名の“アオカ”は、ホテルのある“青方郷(あおかたごう)”に由来している。また、この地方の方言で「あおか」は「青い」という意味の言葉で、五島列島の青い海と青い空のイメージも含んでいる。客室は8タイプ用意した。良質な睡眠環境と各客室に完備するバス・トイレ・洗面、一人でもグループでもゆっくりと使用できる貸切風呂を設けている。また、連泊や島で暮らすように滞在したいゲストにも利用しやすいように、ランドリーやキッチンなども充実している。新鮮な魚介や野菜・果物をみんなでワイワイと調理して楽しむプライベートキッチンを備えた客室もある。

ホテルでは1人旅をはじめ、カップル、グループ、家族での旅行を楽しめるほか、テレワークの拠点としても利用できるようワークスペース(共有ラウンジ、共有ライブラリー)も完備している。屋外テラスと一体的につながった開放感のあるウェルカム・ラウンジは、宿泊ゲストの憩いの場であると同時に、上五島を旅する人や地元の人との交流の場でもある。肌寒い季節には薪ストーブに灯がともり、ほっこりと休まる空間になる。早朝のヒーリングプログラムや地元の工芸を体験するワークショップなどのイベントも開催予定だ。

フロントロビーにつながるライブラリーには、支配人をはじめとするホテルスタッフ、そしてオーナーからデザイナーまで、ホテルを創るために関わったみんなのお勧め本から厳選した100冊を所蔵している。上五島のガイドブックや写真集、島にまつわる小説や絵画集まで、ゆったりとしたソファスペースでも、ベッドルームでも楽しめる。

また館内には、山形県鶴岡市のイタリア料理店「アルケッチャーノ」の奥田政行シェフプロデュースのレストラン「UMIGOTO」を併設し、五島列島の素材を存分に活かした料理を提供する。10名まで着席可能な完全個室も用意し、グループやファミリーでのお祝いやパーティーもできるという。

五島列島内にはいまでも豊かな自然が残り、蛤浜(はまぐりはま)をはじめとした美しい遠浅の浜辺や、美しい夕日が見られる矢堅目(やがため)の絶景、高台に建つ桐教会周辺の透明度の高い海路など、自然に癒されたい人におすすめのエリアだ。2018年6月に「長崎、天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録された教会「頭ヶ島天主堂(かしらがしまてんしゅどう)」もあり、歴史的な観光スポットや五島の美しい海を体験できるアクティビティが多数ある。

同社は「魅力の多い五島列島に訪れた方々が、島での滞在をゆっくりと楽しんでいただけることを「ホテルアオカ上五島」の従業員一同願い、お待ちしております」と述べている。多様なゲストに対応し、キッチン付きなど長期滞在にも便利な客室を設けた同ホテルは、世界遺産や五島列島の自然を楽しむ拠点として人気を集めそうだ。

五島列島は近年人気が高まっている離島のひとつだ。『LINEトラベルjp』が2018年12月に発表した、旬なスポットを旅の専門家たちと選出・表彰する『旅人大賞』第1回にて、五島列島は特別賞を受賞している。選出理由として「世界遺産登録によって注目度が跳ね上がっている中、世界遺産は実際に訪れてみたらガッカリすることもありますが、五島列島は見どころ満載で満足度が高いところがポイント」と述べている。砂浜や海、星空など自然豊かな場所であることも高評価だ。加えて、株式会社阪急交通社が2019年6月に発表した全国の離島ランキングでも、五島列島が第3位にランクインしている。

長崎県によると、2018年の観光客延べ数は3,550万人(前年比+1.1%)、延べ宿泊客数は836万人(同+2.3%)だった。外国人延べ宿泊客数は93万人(同+4.9%)となり過去最高を記録している。五島市・新上五島町・小値賀町を含む「五島」ブロックの観光客延べ数は66.3万人(同+6.9%)だった。このうち「ホテルアオカ上五島」が開業する新上五島町は、「潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産などへの来場者が大幅に増加したことや、旅行商品の販売の伸びにより、観光客延べ数は前年に比べ8,470人(+4.1%)増えている。

新上五島町では、際コーポレーション株式会社が2019年3月に「五島列島リゾートホテル マルゲリータ奈良尾 海ト空〇ト星(ウミトソラ マルトホシ)」を開業した。また長崎市では、2021年11月に開業予定のMICE施設「出島メッセ長崎」に隣接し、株式会社グラバーヒルとヒルトンが手掛け同時期に開業予定のホテル「ヒルトン長崎」が先日着工した。世界遺産への登録で注目が集まり観光客が増えている長崎県は、今後もホテルの開業が活発になりそうだ。

■「ホテルアオカ上五島」公式サイトはこちら。

【参照記事】
・1955年創業の老舗ホテルを 12月21日にリニューアルオープン。世界遺産の長崎県・五島列島で快適な滞在が可能に。
・旅の専門家500名が選ぶ、今年注目の旅スポットを表彰する「旅人大賞」~第1回大賞は「おしらじの滝」、特別賞に「ひよどり坂」「五島列島」が表彰!~
・全国の離島ランキングを発表! 世界遺産効果?で五島列島、軍艦島がランクアップ~阪急交通社の離島関連ツアー年間申込者数より~
・2019年、際コーポレーション(株)が湯河原と五島列島に宿を開業
・「ヒルトン長崎」、2021年の開業に向けて着工
【参照サイト】
・長崎県|平成30年 長崎県観光統計 本文
・長崎県|平成30年 長崎県観光統計 資料編

(HOTELIER 編集部)

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