訪日外国人観光客が旅先の家庭を訪問し、現地の主婦と一緒に日本食を作って食べる料理体験に参加できるサービス『airKitchen(エアキッチン)』を運営するZAZA株式会社と、アクティビティ体験専門予約サイト『アクティビティジャパン』を運営する株式会社アクティビティジャパンが、2020年2月3日に業務提携したことが分かった。

インバウンド需要が高まる昨今、日本国内におけるレジャー・アクティビティのニーズも多様化が進んでいる。従来の訪日旅行の主流である団体旅行やガイドツアー型の観光から、個人のニーズに合わせてカスタマイズする体験型の企画旅行へと需要が移り変わりつつある。

『airKitchen』は、訪日旅行中に日本食の料理体験に参加したい外国人旅行者と、日本食を教える日本人ホストをオンラインで結ぶマッチングプラットフォームだ。訪日旅行者は同サービスを使うことで、旅先の家庭を訪問し、現地のホストと日本食を一緒に作ることができる。観光地を巡るだけの定番の旅行と比べ、より深くローカルな日本文化を体験することができることから、多様化するニーズに応える新しいアクティビティとして、いま欧米からの訪日外国人を中心に注目を浴びている。2019年には海外でもサービスを開始し、日本人旅行者は海外で料理教室に参加することができるようになった。

『アクティビティジャパン』は、日本全国約4,000事業者数と提携し、350種目・約15,000プランを取り扱う国内最大級のアクティビティ体験専門サイトだ。マリンスポーツ、バンジージャンプ、パラグライダーなどの定番のアウトドアアクティビティをはじめ、刀鍛冶体験や地域の祭りや風習を活かした日本各地の伝統文化体験、日本人のルーツ知ることを楽しむ農泊や農業体験、田舎・生活体験まで幅広く取り扱う。日本語を含む計5言語(英語・繁体字・簡体字・韓国語・タイ語)の外国語に対応し、世界中から日本国内のアクティビティ体験を検索でき、予約・決済まで完結できるサービスを提供している。

同サービスでも年々増加傾向にある訪日外国人だが、特に『ガストロノミーツーリズム』という「体験」と「食」をかけ合わせたプランへの注目度が高まっている。地域の観光振興の取り組みのひとつとして、日本各地で営まれている農業や漁業にレジャー要素を加えた農泊や農業体験、釣り体験、地元の特産品を活用した料理体験や食文化体験などの予約が増加傾向にある。普段の生活をそのまま各地域の独自性として体験商品化し、地域の新たな魅力として発信することは、県外・国外からの誘客へのきっかけになる。また「食」を中心とした体験へ参加し、一緒に何かを作る、時間を共有する中で、地元の人との心と心の触れ合いにより旅行者の満足度を上げることは、その地域や人を好きになりリピートすることにも繋がっていく。

アクティビティジャパンは、「食」を起点にコト消費からモノ消費を促進し、さらにはモノを生産している「ヒト」にも注目させる体験型商品の企画・造成・販売は、地域の認知度向上のみならず観光消費額向上にも繋がると考えている。同社でも商品の販売にとどまらず、地域と密着し、観光商材の発掘から磨き上げ、新たな商品の企画、造成の分野でも連携をはじめている。

こうした強みをもつ両社は、増加する訪日旅行者に対し更に多種多様なアクティビティ・文化体験を提供することにより、旅行者の満足度向上に繋げ、またそれにより日本の観光産業全体を盛り上げたいと願う想いがマッチし、今回の業務提携に至った。

『airKitchen』は「食」に関する体験に特化し、インバウンド向けに対して強い存在感を持っている。一方『アクティビティジャパン』は外国語サイトの展開と共に、グループ会社である株式会社エイチ・アイ・エスの国内外のネットワークやアクティビティジャパン独自のネットワークなど幅広い販路を持ち、国籍問わず多くの旅行者に利用されている。互いの強みを活かし、相互送客等の形で両社の利用者数の増加を図ると共に、利用者に対しても商品の選択肢を拡げることで、より自分自身に合ったアクティビティを発見・体験できるような仕組みを構築できると考えている。

両社は今後について「双方のノウハウや実績を活かし、複数のアクティビティを体験できるパッケージプランの造成など様々な形で協業を図るとともに、インバウンド業界における日本のアクティビティ、文化体験の魅力を世界中の方々に広げる活動を展開してまいります」と述べている。

2018年の「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日前に最も期待していたことのトップは「日本食を食べること」(27.9%)であり、2番目に多い「自然・景勝地観光」(14.0%)、3番目に多い「ショッピング」(12.5%)に比べるとその期待値が大きいことが分かる。加えて、今回の日本滞在中にしたこと・次回日本を訪れた時にしたいことでも「日本食を食べること」がトップだ。また、ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社は「2020年旅行トレンド予想」の中で、「旅先では地元の食材を使った料理を食べるのが重要だ」と答えた旅行者が71%いるという調査結果を発表している。

ZAZAとアクティビティジャパンの業務提携により、「食」に関心の高い外国人旅行者へ日本食を楽しめる機会を増やすことができるだけでなく、多種多様な体験を提供でき満足度が向上しリピーター獲得に繋がるだろう。両社の取り組みが日本の観光産業に寄与することを期待したい。

■「airKitchen」公式サイトはこちら。
■「アクティビティジャパン」公式サイトはこちら。

【参照記事】
・「airKitchen(エアキッチン)」がエイチ・アイ・エス(HIS)グループ「アクティビティジャパン」と業務提携
・訪日観光客向け料理体験サービス「airKitchen(エアキッチン)」と業務提携
【参照サイト】
観光庁|訪日外国人の消費動向 2018年 年次報告書

(HOTELIER 編集部)

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