12月5日に愛知県新城市で開催された東海シクロクロス第2戦の模様をレポート。サイクルツーリズムにも力を入れる新城市でIRCタイヤのサポートにより開催されるローカル色豊かな大会だ。


グラウンド全面にコーステープが張り巡らされる photo:Makoto AYANO
会場となるのは愛知県新城市のふれあいパーク鳳来(ほうらい)。愛知と静岡の境目に近い、奥三河エリアでの開催。シクロワイアードは数年に一度のペースで東海クロスの取材に伺っているが、今回はIRCタイヤの人気シクロクロスタイヤ、SERAC CXのモデルチェンジした新製品がこの会場で発表されることもあり、久々に取材に伺った。

中根英登(EFエディケーションNIPPO)の子どもたちもキッズクラスに参加中根英登(EFエディケーションNIPPO)の子どもたちもキッズクラスに参加 photo:Makoto AYANOIRCサポート選手も出場してにぎやかになったC1IRCサポート選手も出場してにぎやかになったC1 photo:Makoto AYANO

滑りやすい土のグラウンドにタイトコーナーが連続する滑りやすい土のグラウンドにタイトコーナーが連続する photo:Makoto AYANO
東海シクロクロス2021-22シーズンの第2戦め。ふれあいパークほうらいの野球&サッカー場の土のグラウンドと芝の広場につけられたコースは草コースと土コースに分かれた極端さが面白い。高低差がほとんど無い平坦基調であり、広い2つの平面の全面を使ってナスカの地上絵のごとくコーステープがクネクネと張り巡らされ、タイトコーナーが連続する。

C1スタート。ホールショットはMTBライダーとしておなじみ山中 真(GT Bicycles/人力車)C1スタート。ホールショットはMTBライダーとしておなじみ山中 真(GT Bicycles/人力車)
シクロクロス全日本選手権の1週間前にあたるこの日、関西・信州ほか各地でシクロクロスが開催された。開催から日が浅いためエリート選手層が薄めの東海クロスだが、IRCタイヤがサポートするチームユーラシアIRC タイヤの選手たち含めロード&MTB選手たちも参加してレースを盛り上げた。

畑中 勇介(KINAN cycling Team)率いるC1のトップ集団畑中 勇介(KINAN cycling Team)率いるC1のトップ集団 photo:Makoto AYANO
C1クラスは畑中勇介(KINAN cycling Team)、大町健斗(eNShare Cycling Team)、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)の3人のプロロード選手のトップ争いに。中盤以降、渡邉が遅れると畑中と大町が仕掛け合う展開に。ラスト3周で畑中が独走を決めたが、15秒のリードをもってラスト1周に入るときにコーナーでスリップして落車。ブレーキレバーが土に刺さり、それを抜いてチェーンを掛け直して再走したが大町が追いつく。

大町健斗(eNShare Cycling Team)が率いる3人のトップグループ大町健斗(eNShare Cycling Team)が率いる3人のトップグループ photo:Makoto AYANO
山中 真(GT Bicycles/人力車)がバニーホップでシケインをクリア山中 真(GT Bicycles/人力車)がバニーホップでシケインをクリア photo:Makoto AYANO畑中勇介(KINAN cycling Team)大町健斗(eNShare Cycling Team)が先頭を争う畑中勇介(KINAN cycling Team)大町健斗(eNShare Cycling Team)が先頭を争う photo:Makoto AYANO

しかし再びスパートを掛けた畑中が大町を引き離してフィニッシュ。嬉しい優勝を決めた。2位大、3位渡邉。畑中もIRCがサポートするキナンレーシングチームの選手であり、新製品のSERAC CX EDGEタイヤを使用しての嬉しい優勝。

大町を振り切った畑中勇介(KINAN cycling Team)が優勝大町を振り切った畑中勇介(KINAN cycling Team)が優勝 photo:Makoto AYANO
畑中選手は「楽しく競り合うレースができました。最後まで後ろに着かれるとやっかいなので最後は目一杯踏んで引き離しました。シクロクロスレースではロードの1時間で出せない数値をあっさり更新してしまうんです。それぐらいオフのトレーニングには最適です。全日本にも出場します」と、来週開催の茨城・土浦でのシクロクロス全日本選手権でも上位争いをしたい意気込みを語ってくれた。

C1トップ3人、畑中 勇介(KINAN cycling Team)、大町 健斗(eNShare Cycling Team)、渡邉 歩(愛三工業レーシングチーム)C1トップ3人、畑中 勇介(KINAN cycling Team)、大町 健斗(eNShare Cycling Team)、渡邉 歩(愛三工業レーシングチーム) photo:Makoto AYANO
CL1優勝の望月 美和子(Team ORCA)CL1優勝の望月 美和子(Team ORCA) photo:Makoto AYANO
L1は望月美和子(Team ORCA)が児玉和代(sfiDARE CRIT JAPAN)を大きく引き離しての余裕の勝利。

層の厚いマスターズM1では筧五郎(56)と大会オルガナイザーでもある蜂須賀智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)がランデブー。最後は筧に譲られた蜂須賀が、大会の準備に奔走してきたご褒美の勝利。

マスターズM1表彰式  優勝はオルガナイザーの蜂須賀 智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)マスターズM1表彰式 優勝はオルガナイザーの蜂須賀 智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) 東海エリアといえばこの人、筧五郎(56サイクル)が応援する東海エリアといえばこの人、筧五郎(56サイクル)が応援する

C2は小村悠樹(Team Eurasia iRC Tire)がトップでフィニッシュしたが招待選手のオープン扱いのため辻本青矢(信州大学自転車競技部)が優勝し、C1への昇格を決めた。東海クロスでは昇格するとお祝い金という名の賞金が贈られる習慣がある。

C2表彰。1位は辻本青矢(信州大学自転車競技部)C2表彰。1位は辻本青矢(信州大学自転車競技部) 昇格者にはお祝い金が贈られた昇格者にはお祝い金が贈られた

キッズクラスもこのとおり大盛況!キッズクラスもこのとおり大盛況! photo:Makoto AYANO
キッズクラスの参加者も多く、家族連れで楽しめるシクロクロス大会だ。各選手への商品も協賛スポンサーからの提供品で豪華。また、参加者にはIRCが提供するチケットによりBUCYOcoffee(ブチョーコーヒー)のパスタランチ&ドリンクが無料で提供されるという太っ腹ぶり。「子供でも、女性でも、もちろん男性のレース初心者、上級者も、みんなが楽しんでレースに参加したり、参加しなくても楽しめるような場所を提供したいと思っています」との手厚いホスピタリティーを感じることができる。

フードエリアで大賑わいのブチョーコーヒーフードエリアで大賑わいのブチョーコーヒー エントリーフィーにパスタランチとドリンクが含まれているエントリーフィーにパスタランチとドリンクが含まれている

午前と午後のレースの合間には地元小学生による「長篠陣太鼓」の演奏が楽しめた。この地は三河国長篠城をめぐって織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で行われた「長篠の戦い」の舞台にほど近く。歴史好きにはたまらない演奏だった。

兜の屋根が長篠の戦いを思い出させる兜の屋根が長篠の戦いを思い出させる photo:Makoto AYANO
地元小学生による「長篠陣太鼓」の演奏が楽しめた地元小学生による「長篠陣太鼓」の演奏が楽しめた おしゃれなハンドメイドキャップおしゃれなハンドメイドキャップ

ローカル大会ながら新城・奥三河の飲食店やお土産屋さんなど合計17店舗という過去最高数のブース出展があったという。最近はサイクルツーリズムにも力を入れている新城市は観光PRブースも展開するなど、地元の自転車熱も高まっている様子だ。

地元産?のイナーメオイルを用いたマッサージを受ける地元産?のイナーメオイルを用いたマッサージを受ける 焼き芋ブースも好評。ちょっとけむたい?焼き芋ブースも好評。ちょっとけむたい?

しかし残念ながらこの会場での大会は開催6回目の今回が最後となり、来年は会場を変えての開催となる。

東海クロスは名古屋や東海エリアの自転車関係各社がスポンサーを持ち回るのがユニーク。次戦の第3戦・ワイルドネイチャープラザは12月19日、フカヤがサポートするGHISALLO CUPだ。

SERAC CXの新モデル発表 チューブレスレディタイプにモデルチェンジ

モデルチェンジしたSERACシリーズを発表したIRCタイヤブースモデルチェンジしたSERACシリーズを発表したIRCタイヤブース photo:Makoto AYANO
TLR(チューブレスレディ)タイプにモデルチェンジしたシラクシリーズ全モデルTLR(チューブレスレディ)タイプにモデルチェンジしたシラクシリーズ全モデル photo:Makoto AYANOインドアトレーナー専用タイヤ ROAD LITE Home Trainerインドアトレーナー専用タイヤ ROAD LITE Home Trainer

IRCブースでは人気のシクロクロスタイヤ、SERAC CXの新モデルが発表された。日本のCXシーンで高いシェアを誇るシラクシリーズ全モデルがTLR(チューブレスレディ)タイプにモデルチェンジした。スタンダードモデルのSERAC CXで現行モデルから35g軽くなり、シーラントを用いるTLRタイプに変更された。発売は12月下旬だが、この日はサポート選手がこぞって新タイヤを使用してレースを走った。取材を担当した筆者もレースで実戦投入できたので、詳しい製品情報+インプレッションは別記事をお楽しみに。

CM2優勝の神尾朋彦(Green Cog Cycling Club)CM2優勝の神尾朋彦(Green Cog Cycling Club) photo:Makoto AYANOC3優勝の福島愛都(TCKR)C3優勝の福島愛都(TCKR) photo:Makoto AYANO

C4A優勝の中野 圭C4A優勝の中野 圭 photo:Makoto AYANOCM3A優勝の川上 晃史(クラブGiro)CM3A優勝の川上 晃史(クラブGiro) photo:Makoto AYANO

CL2優勝は日吉彩華(まるいち)CL2優勝は日吉彩華(まるいち) photo:Makoto AYANOU15優勝は三上将醐(アスリチューン・コラッジョU19)U15優勝は三上将醐(アスリチューン・コラッジョU19) photo:Makoto AYANO

CL3優勝の高橋麻由美(Mile Post BMC Racing)CL3優勝の高橋麻由美(Mile Post BMC Racing) photo:Makoto AYANOCK3優勝は蜂須賀巧真(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam)CK3優勝は蜂須賀巧真(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam) photo:Makoto AYANO

元祖シクロクロスの全日本チャンピオン経験者、大原満も走る元祖シクロクロスの全日本チャンピオン経験者、大原満も走る photo:Makoto AYANO大会の企画者:ブチョコーヒーの筧太一さん、IRCタイヤの田中国大さん、オルガナイザーの蜂須賀智也さん(左から)大会の企画者:ブチョコーヒーの筧太一さん、IRCタイヤの田中国大さん、オルガナイザーの蜂須賀智也さん(左から)

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