お参りの“証”として、訪れた神社・寺の名前、ご本尊の名前、お参りした日付などを墨で書き入れていただく「御朱印帳」。これをもじった、人と書店を結ぶ「御書印帖」というものがあるのをご存じでしょうか?

御書印帖には、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。

この連載「御書印帖とめぐる日本の本屋」では、旅行記のように、津々浦々の“御書印店”を紹介していきます。初めての土地・書店を訪れるワクワク感、書店員さんとの交流をお楽しみください。

「御書印」とは?
御書印帖を持参すると、訪れた日付、書店員が選んだ本のタイトルや一節が記入され、最後に、書店ごとのオリジナル印が捺されます。
御書印をもらう際に渡す200円ほどの「御書印代」は、その書店のサポートになります。
市販の御朱印帳でも参加できますが、参加書店では「御書印帖」を数量限定で無料配布中。また、それとは別バージョンの「特装版 御書印帖」が、参加書店にて発売中です(一部店舗を除く)。

※全国の御書印参加書店はこちら 》「御書印プロジェクト」公式note

 

今回訪れる書店

金沢ビーンズ 明文堂書店
・2007年開店
・所在地:〒920-8203 石川県金沢市鞍月5-158
・営業時間:当面の間、1F 7:00〜22:00/2F・3F 9:00〜22:00(年中無休)
・御書印受付時間:10:00~18:00
・電話番号:076-239-4400

 

文庫担当・表理恵さんに聞きました!

―― まずはご当地自慢をどうぞ!

金沢市は「加賀百万石の城下町」として、江戸時代から続く、古い伝統と新しい文化がうまく調和している町だと思います。北陸新幹線が開通した後は、国内だけでなく世界中からたくさんの人が訪れるようになりました。

金沢ビーンズは、陸の玄関口である金沢駅と、海の玄関口である金沢港のちょうど中間にあります。コロナ禍以前は、大型客船がお店から見えたりして絶景でした。またあの光景が見られる日が早く来ることを願ってます。

―― 金沢「ビーンズ」って、変わった名前ですね。どんなお店ですか?

お店の外観も名前の通り、豆の形をしています。丸くて真っ白な外観は、遠くからでもすぐ見つけられるので目印代わりにもなってます。1階の半分と2~3階が書店になっていて、特に3階の児童書コーナーは、カラフルなキッズスペースが白で統一された店内に映えていて大人気です。

北陸最大級の在庫量で、一般書はもちろん専門書も多く取り扱っているので、いろんな世代、職業のお客様にご来店いただいております。1階にはタリーズコーヒーも入っていますので、買った本をすぐ読みたいという方にも便利だと思います。

―― 表さんは、いつ頃からこのお店で働いていらっしゃるんですか?

書店員歴は15年くらいで、最初はカフェの面接を受けに来たのですが、書店でのアルバイト経験があったのでスライドで書店勤務になりました。カフェで働いていたら、こんなに長く続いていなかったと思います。

3年前にほかのお店から異動してきたのですが、とにかく店内が広いので、初めのうちは毎日筋肉痛で、体重も4~5キロ減ってダイエットになりました。今はすっかりリバウンドしてますが……。「ビーンズになら探している本がある」と遠方からはるばる来てくださるお客様がとても多いので、とてもありがたいです。がっかりされないように努めなければと思います。

―― お店では、いわゆる“ベストセラー”以外にどんな本が人気ですか?

最近、金沢を舞台にした小説がすごく増えました。ちょっと前までは“ご当地もの”は京都がダントツ人気で、それにほかの有名観光地が続いているような感じだったので、金沢の知名度が上がってるんだと思うととても誇らしいです。

―― それでは続いて、御書印帖の由来を教えてください。

当店のシンボルである「豆」から、知識の芽が伸びているイメージで作りました。お客様に育ててもらう芽です。たくさんの花が咲き乱れる書店になればいいなという願いを込めました。

御書印に加える一筆は、石川が誇る哲学者・西田幾多郎の著書『善の研究』から選ばせていただきました。

―― 最初は46店舗だった“御書印店”も、今や234店舗に増えました。表さんが行ってみたい書店はありますか?

たくさんあります。御書印の参加店一覧を見ていたらさらに増えました。今は近場で、福井の富士書店さんに行ってみたいです。あとは福岡の本のお祭り「BOOKUOKA」も気になります。いつか絶対行きます。

私自身、御書印プロジェクトを通じて、こんなに楽しそうな書店が全国にあるんだと気付きました。同じ書店は一つもありません。本ともっと親しむきっかけになれるといいなと思います。


金沢ビーンズ 明文堂書店の御書印をゲット! 次の書店もお楽しみに。


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