都道府県道1号は「主要地方道」のひとつとして位置付けられており、国道や高速道路などと共に円滑な道路交通を担う重要な道路だ。ここでは西日本編として、中国から九州・沖縄までの3地区17路線(4路線は欠番)を取り上げる。

 都道府県道は、高速自動車国道、国道、市(区)町村道と共に道路法第3条によって定められている公共の道路だ(※1)。都道府県道は地方的な幹線道路網を構成しており、中でも重要なのが、建設省大臣(現・国土交通省大臣)によって指定を受けた「主要地方道」だ(※2)。主要地方道の中には、ひとつの都道府県では収まらず、複数にまたがるものもある。主要地方道は1~100号までの路線番号が振られており、今回紹介している都道府県道1号も、基本的には主要地方道である(※3)。

※1 道路法第3条の都道府県道の定義に関する6つの条件については、最終ページ末に掲載。
※2 主要地方道:建設省大臣(当時)が1993年5月11日に行った6回目となる主要地方道の指定(建設省告示第千二百七十号「道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道」)が最新で、都道府県道だけでなく、市道も指定されている。
※3 主要地方道は1号から、一般県道は101号からというルールは、1994年6月30日に、建設省道路局長から各都道府県知事宛に、都道府県道の路線番号の付け方として「建設省道政発第33号都道府県の路線認定基準について」の通達が行われ、一部の例外を除いて基本的にはこれに従ってつけられている。

 今回は都道府県道1号「西日本編」として、以下のリストにある中国、四国、九州・沖縄の3地区合計17路線を取り上げ、起点・終点や総延長、その特徴などを紹介する。そのうち4路線は欠番だが、それぞれの理由の調査結果も掲載した。なお総延長と起点・終点に関しては、国土交通省が5年ごとに発表している「道路センサス」2015年版を参照した(※4)。そのほか、各都道府県の道路管理部門などが公表している公式データなども参考にしたほか、各自治体に直接確認した路線もある。

※4 道路センサス:正式名称は「全国道路・街路交通情勢調査」。5年ごとに発表されているが、原稿執筆時点の2020年4月末から5月中旬にかけての時点での最新版は2015年版。

【中国】
鳥取県:溝口伯太線(みぞぐちはくたせん ※5)
島根県:溝口伯太線(※5)
岡山県:欠番
山口県:岩国大竹線(※6)
広島県:岩国大竹線(いわくにおおたけせん ※6)

※5 溝口伯太線:鳥取と島根の両県にまたがる。
※6 岩国大竹線:広島と山口の両県にまたがる。

【四国】
徳島県:徳島引田線(とくしまひけたせん ※7)
香川県:徳島引田線(※7)
愛媛県:欠番
高知県:欠番

※7 徳島引田線:徳島と香川の両県にまたがる。

【九州・沖縄】
福岡県:豊前万田線(ぶぜんまんだせん ※8)
大分県:豊前万田線(※8)
長崎県:佐世保嬉野線(させぼうれしのせん ※9)
佐賀県:
佐世保嬉野線(※9)
熊本県:熊本玉名線(くまもとたまなせん)
宮崎県:小林えびの高原牧園線(こばやしえびのこうげんまきぞのせん ※10)
鹿児島県:小林えびの高原牧園線(※10)
沖縄県:欠番

※8 豊前万田線:福岡と大分の両県にまたがる。
※9 佐世保嬉野線:佐賀と長崎の両県にまたがる。
※10 小林えびの高原牧園線:宮崎と鹿児島の両県にまたがる。

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