17日告示された自民党総裁選で、東北選出の党所属衆参議員のうち約8割の19人が支持動向を固めた。最多は岸田文雄前政調会長で10人。河野太郎行政改革担当相が5人、高市早苗前総務相が4人。現段階で野田聖子幹事長代行を支持する議員はいなかった。
 投票権がない大島理森衆院議長(青森2区)を除く6県25人のうち、告示日時点の判明分をまとめた。事実上の自主投票とする派閥が多い状況を踏まえ、6人が「検討中」「最終盤まで見極めたい」などとの考えを示した。
 岸田氏支持の10人中、最大派閥の細田派から4人、自身が会長を務める岸田派、同じ流れをくむ谷垣グループ、麻生派から各2人の支持を得た。谷垣グループの遠藤利明衆院議員(山形1区)が選対本部長、麻生派の鈴木俊一衆院議員(岩手2区)が推薦人代表に就いた。
 支持理由は、昨年の前回総裁選に続く立候補で政策に安定感があるほか、国民との対話姿勢を評価する意見が多かった。地方の経済対策や農林水産業の政策に期待する声もあった。
 河野氏を推すのは、自身が所属する麻生派の3人と竹下派の2人。発信力や突破力、党内の世代交代の必要性の観点から支持を集めた。世論調査での高支持率を背景に、「民意に近い人を選びたい」との判断も働いたとみられる。
 高市氏への支持を明らかにしたのは細田派の4人。外交や安全保障政策に定評があり、「100代目の首相として女性を選ぶというのも社会変革につながる」と答えた議員もいた。
 検討中とした議員は「政策論争を十分に見た上で決めたい」「地元の党員・党友の声を聴きたい」などと語った。

[河野太郎(こうの・たろう)]米ジョージタウン大卒。民間企業を経て96年に衆院初当選。自民党国際局長、国家公安委員長、外相、防衛相、行政改革担当相を歴任した。58歳。神奈川15区、衆院当選8回(麻生派)

[岸田文雄(きしだ・ふみお)]早大卒。銀行員、衆院議員秘書を経て93年に衆院初当選。自民党青年局長、沖縄北方担当相、党国対委員長、外相、党政調会長を歴任した。64歳。広島1区、衆院当選9回(岸田派)

[高市早苗(たかいち・さなえ)]神戸大卒。松下政経塾生、民放キャスターを経て93年に衆院初当選。沖縄北方担当相、自民党政調会長、総務相、衆院議院運営委員長を歴任した。60歳。奈良2区、衆院当選8回(無派閥)

 
[野田聖子(のだ・せいこ)]上智大卒。会社員、岐阜県議を経て93年に衆院初当選。郵政相、消費者行政担当相、自民党総務会長、総務相、党幹事長代行を歴任した。61歳。岐阜1区、衆院当選9回(無派閥)

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