前田英広選手


山田麻久里選手


沼下萌花選手

 全国高校総合体育大会(北信越インターハイ)が24日~8月24日、福井県など6県を舞台に開かれる。石巻地方の高校からも県大会や東北大会を勝ち抜いた選手が出場し、各競技で頂点を目指す。全国の強豪に挑む選手たちを紹介する。

重量挙げ・前田英広選手(石巻3年)

<自己ベスト更新狙う>

 男子重量挙げ61キロ級の前田英広選手(石巻3年)は、県高校総体で優勝し、初の全国切符を獲得。10日にあった国体県予選会でもスナッチ80キロ、ジャークで自己新となる104キロを記録し、合計184キロで優勝。インターハイに弾みを付けた。

 一見するとスリムな体格だが、バーベルを持ち上げると鍛え抜かれた筋肉が現れた。全国大会は特に肘を伸ばすタイミングを厳しくチェックされる。鏡で確認しながらフォームの細かい修正に努めた。

 1年の記録会で、インターハイ参加基準記録をクリア、2年の県高校新人大会では優勝と戦歴を重ねてきた一方で、けがを繰り返したり、新型コロナウイルス禍で大会が中止になったりと思うように打ち込めずに悩んだ時期もあった。

 1年時に先輩が出場した全国大会で見た光景は鮮明に覚えている。

 「体格のいい選手が大勢いて、いつか自分もああなりたい」と憧れた。今の自身は-と尋ねると「あの時の選手たちに近づいた」と笑顔を見せ「自己新を更新して、できるだけ上位に食い込みたい」と静かに闘志を燃やす。

 重量挙げは8月10~13日、福井県小浜市で行われる。

卓球・山田麻久里選手(石巻工3年)

<新技が躍進する鍵に>

 卓球男子個人の山田麻久里選手(石巻工3年)は県総体で3位入りし、出場権を得た。昨年の県新人大会でも3位になりマークが厳しくなる中、新たな技がプレーの幅を広げ、再び躍進する鍵になった。

 元々バックハンドが持ち味。粒のあるラバーを使い、回転をコントロールした緩い球で好機をつくる。さらに夏までの半年ほどで、瞬時にラケットを持ち替えて反転させ、通常のラバーが貼られた面を併用して緩急をつける技術を身に付けた。試合の要所で相手の不意を突き、県総体を勝ち上がった。

 卓球を始めたのは中学1年の時。「こんなに楽しいと思えることはなかった」と話し、部活の他にも多賀城市の卓球クラブに週2回通っている。集中力は競技以外にも発揮され、土木システム科で入学以来学年成績はトップ。卓球漬けの日々でも、授業はしっかり聴くよう心掛ける。

 初出場の舞台に向け、「全国の強い選手と対戦できる。1セットでも多く取り、1試合でも多く試合をしたい」と意気込む。顧問の菅間英一教諭(56)は「今までと同じように、地に足を着けてプレーしてほしい」と見守る。

 卓球は8日13~17日、富山市で行われる。

弓道・沼下萌花選手(石巻好文館3年)

<自主練で理想を追求>

 集中力を高め、一心に弓を引く。「腕の力でなく骨で引くことを心掛けている」と話す石巻好文館3年の沼下萌花選手は、県総体の弓道女子個人で準優勝した。「悔しさもあった半面、うれしさが大きかった」と振り返る。

 はかま姿に憧れて高校から競技を始めた。昨年部長を任されて以降は結果で部を引っ張ろうとする自覚が芽生え、練習量をぐんと増やした。

 自主練習のため下校時間ぎりぎりまで練習場に残り、朝練に励んだ。理想の射を追求し、スマートフォンで撮影した動画でフォームを確認するほか、他の選手を研究し、長所を参考にする。課題点や修正方法を書き留めた「的中ノート」は5冊目になった。

 県総体は16射の的中数で争い、決勝で上位2人が並んだ。外れるまで1射ずつ放つ射詰競射で惜しくも敗れたが、弓を射る形や所作の美しさなどを評価する射道審査では最優秀賞に選ばれた。

 インターハイは4射のうち3射的中で予選通過となる。「レベルの高い選手がそろう全国が楽しみ。まずは予選を突破し、いい結果を残したい」と意気込む。

 弓道は29日~8月1日、新潟県上越市で実施される。

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