地方銀行の経営が厳しさを増す中、宮城県と山形県を営業基盤とする「じもとホールディングス」は、ネット金融大手の「SBIホールディングス」から出資を受け、資本業務提携を結ぶ方針を固めました。財務基盤を強化するとともに共同でファンドを設立するなどして金融面から地元企業を支援するねらいです。

関係者によりますと、仙台市の「仙台銀行」と山形市の「きらやか銀行」を傘下に持つ「じもとホールディングス」は、「SBI」を引き受け先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携する方針を固めました。

じもとホールディングスの10%以上の株式を、SBIが取得する方向で最終的な調整を進めているということです。

超低金利に加え、新型コロナウイルスの影響で経営環境が厳しさを増す中、じもとホールディングスは、先週業績予想を下方修正し、今年度の中間決算の最終利益が従来予想の10分の1の6000万円にとどまる見通しだとしました。

今回、SBIからの出資を受けることで財務基盤を強化するとともに共同でファンドを設立するなど、地元企業を金融面から支援する取り組みを強めたい考えです。

一方のSBIは、地方銀行との提携を進める「地銀連合構想」を掲げていて、仙台銀行ときらやか銀行が加われば、7行に増えることになります。

じもとホールディングスとは

じもとホールディングスは8年前の平成24年10月、仙台市の「仙台銀行」と山形市の「きらやか銀行」が経営統合したことに伴い、持ち株会社として設立されました。

人口減少と高齢化に直面する地方の金融機関として、地域の枠組みを越え営業基盤を拡大し、生き残りを図る動きとして注目されました。

じもとホールディングスでは、傘下の「仙台銀行」と「きらやか銀行」の間で、融資先の企業を紹介しあうほか、事務部門の一本化を進めるなど経営の効率化を進めてきました。

また両行とも今回、資本業務提携を結ぶ方針を固めたSBIホールディングスの子会社と共同店舗を設け、株式や投資信託などの販売を行っています。

東北地方でSBIと共同店舗を設けたのは、仙台銀行が初めて、きらやか銀行は2番目でした。

しかし今月13日、じもとホールディングスは、業績予想を下方修正し、「きらやか銀行」の今年度の中間決算の最終損益が4億円の黒字から5億円の赤字になる見通しだと発表しました。

保有する株式や債券などの売却に伴って、損失を計上する見通しになったためと説明していて、20日、中間決算を発表する予定になっていました。

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