パワーカップルという言葉をご存知でしょうか。夫婦共稼ぎで一定以上の収入があり、購買力が旺盛。そのため、日本の消費活動をけん引する存在として各企業から注目を浴びています。
人もうらやむ、リッチで華やかなイメージがあるパワーカップルですが、意外にも貯金が思うようにできていない、と嘆く声がちらほら聞こえてきます。パワーカップルが陥りがちな貯金のNG習慣と対策についてみていきましょう。

パワーカップルとは

『夫婦格差社会』(2013年、中公新書、橘木俊詔・迫田さやか著)によると、主に以下のような夫婦をパワーカップルとみなせるとあります。

夫の年間所得が1000万円以上で、妻の年間所得も600万円以上
夫婦ともに高水準の教育を受け、専門・技術職に就いている
専門・技術職とは、医師、法曹、研究者など

さらに、今後は管理職同士、経営者同士のパワーカップルも増えると予測しています。

世帯の年間所得が1,600万円と聞くと、その高額さにびっくりしてしまう方もいるでしょう。現在のところ、パワーカップルについての明確な定義はありません。
筆者のところに家計相談に訪れるカップルのうち、共稼ぎで世帯の年間所得が1,000万円を超えている場合には、生活にゆとりが見られます。ですから、高額な住宅を躊躇なく購入する、子供への教育費を惜しまない、などの傾向が見られます。

パワーカップルは消費が膨らみがち

総じてパワーカップルは職業意識だけでなく美意識も高いため、気に入ったものに囲まれて快適に生活することを重視しています。自宅で快適に過ごすための内装や、小物に至るまでとことんこだわるので出費がかさみます。ワークライフバランスがとれていることが当たり前なので、仕事一辺倒な人生などありえないのです。

住まいは、通勤時間を削減するために都心にほど近い駅近マンションを購入し、家族との時間を大切にしています。共稼ぎで高額な住宅ローンを組みやすいため、多少背伸びをしてしまっている方が多いかもしれません。

また、パワーカップルは趣味や家族とのレジャーにも惜しみなくお金をつぎ込む傾向があります。社交的な方の場合は、交際費も何かとかさみがちです。感度が鋭く新しいものに敏感なので、話題のスポットに家族揃って出かけては日記代わりにSNSに投稿し、楽しい思い出作りに余念がない人も多いでしょう。

平日は夫婦揃ってとにかく忙しいので、「時間を買うための」外注を多用しがちです。食事は外食や総菜で手早く済ませ、食器洗浄機やお掃除ロボットなどの高額家電を駆使します。
それでも時間が足りない時には、家事代行サービスやベビーシッターを利用して何とか一日を終えます。ダブルインカムの安心感と忙しさからか、このように気前よくお金を使ってしまい、家計簿もつけずにどんぶり勘定の夫婦が多いようです。

パワーカップルが陥りやすい貯金のNG

二人とも経済的に自立していて、かつ世間相場より稼ぎがいいとなると、交際範囲が広がることがあります。ゆえに出費もそれなりにかさむのは前述のとおりです。
あればあるだけ使ってしまって、貯金はゼロに等しいという方もいます。流行りのものに飛びつきやすい傾向があるためか、かつて仮想通貨投資で数百万円の損失を出してしまったと、うなだれている方がいました。

まとまったお金があるため、人によっては特殊な投資の話が舞い込んでくることがあるようです。貯金代わりによかれと思って、つい一獲千金のような話に乗ってしまうのかもしれません。

地道にコツコツ貯金するよりも、ドン!と大きく投資をする傾向があるようで、初めての株式投資で失敗して大きな損失を出したことがある、という話もよく聞きます。
金融機関が販売している富裕層向けの投資商品を、営業マンにすすめられるがままに購入し、資産残高のマイナスが何年も続いている方もいます。

また、夫婦で互いの価値観を尊重し、過度に干渉しないことを心がけているため、相手が何にいくらお金を使っているのかをあまり把握していないことが多いようです。生活費のための夫婦共通口座はありますが、中には「実は夫(妻)の年収を知らない」という方もいます。

その場合は当然、相手の貯金額も知りません。
「私は貯金していないけれど、夫婦の老後資金はきっと夫(妻)が貯めてくれているはず」という淡い期待を抱いている方がいるかもしれませんが、確認してみないことには分かりませんよね。リタイア後に、期待していたほどに相手の貯金がなくて愕然とした、というような事態は避けたいものです。
さらに悲惨な場合ですと、老後資金はおろか、子供の教育費さえも準備できていない家庭もたまにあります。

パワーカップルはどのようにお金を管理すれば良いか

それでは一体どのようにお金を管理すれば良いのでしょうか。まずは夫婦でお金に関するコミュニケーションをこまめに取ることをおすすめします。
そもそも結婚とは長年に渡って夫婦で力を合わせて資産を築き、健康で幸せな家庭生活を送ることです。今後の人生設計を行う上で家族のコミュニケーションは欠かせません。可能な限りお互いの収入や貯金額を報告しあい、家計の可視化をはかりましょう。

また、アプリなどを使って家計簿をつけ、家計の共有を行います。定期的に夫婦または家族会議を開いて削減可能と思われる支出を洗い出し、家計改善に向けて対策を練りましょう。
この時、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にライフプラン作成を依頼するのも良いでしょう。

ライフプランを作成することにより、子供の入学、受験や自宅のリフォームなどイベントごとにいつ、いくら必要なのかが明確になります。今から逆算して何をすべきなのかが分かるので、貯蓄計画が立てやすくなります。
行ってみたい観光地や夢の話をするのも、楽しみが増えて貯金の励みになることでしょう。

将来のまとまった支出に備えるためには、毎月の給料が余ったら貯金をするのではなく、手取り収入の15%~20%ほどの先取貯金を心がけましょう。残りのお金でやりくりするように習慣づけていくことが重要です。

まとめ

経済的なゆとりがあると、つい熟考せずに物を買ってしまいがちです。必ず出ていく教育費や自宅の修繕費などはもちろん、自分たちの長生きリスクや想定外の支出に備えておくためにも、日頃からコツコツ準備をしていくことが大切です。夫婦で積極的にコミュニケーションを取り、風通しの良い家計環境にしていきましょう。

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