配布する登頂証明書=伊豆の国市役所で

 伊豆の国市は、来年のNHK大河ドラマの主人公北条義時ら、北条家ゆかりの史跡が数多く残る守山(同市寺家、101.8メートル)周辺を知ってもらおうと23日から、山頂の展望台で「登頂証明書」の配布を始める。市内随一の歴史スポットだが、観光客数はそれほど多くない。ドラマをきっかけに多くの誘客を狙う。(渡辺陽太郎)

 証明書はA5判で、表面に山頂の展望台から望む絶景のパノラマ写真を載せた。裏面には義時が長男のために建立し、義時夫妻の墓もある北條寺や義時館跡の江間公園、鎌倉幕府初代将軍、源頼朝が旗揚げした地とされる「堤信遠(つつみのぶとお)の館」(推定地)など、北条家ゆかりの六スポットを掲載した。

 説明文だけでなくパノラマ写真によって、位置関係も分かるようにした。展望台にある専用ケースから自由に入手できる。配布期間は一年で毎週、市職員が補充する。

 守山は守山西公園として整備され、市民の憩いの場になっている。春には桜を観賞しながら富士山を楽しめる。すぐそばには、平安末期−鎌倉初期に活躍した仏師運慶作の仏像がある願成就院(がんじょうじゅいん)などもある。市内にある世界遺産韮山反射炉なども含め、歴史ファンが喜ぶスポットではあるが、観光客数は決して多くない。

 市によると、交通アクセスの悪さが要因とみられる。伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅からは徒歩約二十分。公園に十八台(障害者用一台)分の駐車場もあるが、そばの国道136号は片側一車線で渋滞が起こりやすい。三島市方面から来た場合は右折が必要だが、渋滞のため時間がかかり、車でのアクセスも良好とはいえない。

 しかし、物語の舞台が話題となる大河ドラマで描かれることになり、守山が周知される絶好の機会。市の担当者は「低山だけど、登頂すれば疲れる。でも絶景が待っている。周辺では歴史ロマンも感じられる。この機会に魅力を伝えたい」と期待する。



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