新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、観光業界が大きな打撃を受けている。

そうした中、旅のお供として欠かせない「旅行ガイドブック」を手がける編集者たちの挑戦を取材した。

1984年創刊、国内外の旅情報を提供してきたガイドブック「るるぶ情報版」。

売り上げは、過去経験したことのないほど減少した。

JTBパブリッシング 情報メディア編集部るるぶ情報版チーム・田村知子編集長「今後どうなるのだろうと不安や、この仕事をやっていていいのかとまで、少し考えるようになった」

るるぶでは、2020年度に予定していた大半の海外版の発行が見送られた一方、コロナ禍に対応したガイドブックの在り方を検討した。

まず最初に手がけたのは、ガイドブックの中の表現方法の見直し。

定番となっていた「行列必至」という「3密」を促すような文言は、「絶品ぞろい」に変更した。

また、遠出ができないからこそ、隠れた近所の魅力を再発見してもらおうと、“ご近所トリップ”というページを追加。

JTBパブリッシング 情報メディア編集部るるぶ情報版チーム・林由里子編集デスク「今だからこそ、穴場のビーチの特集をしたり、1日1グループしか泊まれないようなところを紹介することで、『密』になることを気にされる方でも泊まりやすい場所を紹介」

さらに、“おうちでも旅行気分を味わえる”、“いつか行きたいところを楽しく深く学べる”ことを目的とした書籍を大幅に増やした。

一方、海外旅行ガイドブックの草分け的存在「地球の歩き方」は、都内にいながら、世界を感じることのできるガイドブックを製作中。

この日は、「地球の歩き方 フランス編」を30年以上担当していたベテラン編集者・坂井彰代さんが、神楽坂にあるフランス菓子店を訪ね、コロナ対策のチェックはもちろん、店の雰囲気や味を確かめていた。

編集者・坂井彰代さん「探すと、こんなにフランスを感じる場所が東京にあったんだと、毎日発見があって、新鮮な気持ちに。(コロナ前)までは、すごく改訂のために追われているようなところがあったが、もう少し深みを目指したり、考える時間ができて、こういった時間を与えられたことは意味があると思っている」

コロナにより歩みを止め、ガイドブックの在り方を見つめ直したことが、新たなチャレンジへの1歩となっている。

(FNNプライムオンライン4月17日掲載。元記事はこちら)

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