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世界で最も観光客が少ない国第4位のモントセラトは、1980年代中盤までは観光地として人気の島でした。しかし、1980年代後半からハリケーンや火山噴火など複数の災害によって壊滅的な被害を受けて以来、観光客の足は遠のいています。

「そんなモントセラトは一体今どのようになっているんだ……?」と気になったので、犯罪多発都市や沈みかけの絶海の孤島、人よりホッキョクグマが多い世界最北の町などに弾丸現地取材する「ドメイン島巡り」の第27回目となる今回は、モントセラトへ行ってきました。

ドメイン島巡り – 世界のドメイン1,000種類以上を取り扱うインターリンクが、「.cc」「.tv」「.sx」等、南太平洋やカリブ海などの「島のドメイン」約50種類に焦点をあて、実際にその島々に行き、島の魅力をレポートします。
https://islanddomains.earth/

※取材は2020年2月上旬に行われました。

◆モントセラトはどこにあるのか?
モントセラトは南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海に浮かぶ火山島で、イギリスの海外領土です。母国語は英語、通貨は東カリブドルが使用されています。

目次
◆モントセラトに到着
◆ホテルの手配は観光局のホームページで
◆元首都プリマスと新首都リトルベイ
◆バーベキュー場として人気の絶景スポット「ジャックボーイヒル」
◆モントセラトの現地料理と日本食を食べてみた
◆モントセラトのいろいろ
◆街で見かけた「.ms」ドメイン
◆現地でSIMを購入してネット速度を計測してみた

◆モントセラトに到着
日本からモントセラトに行く場合、アンティグア・バーブーダを経由することになります。日本からアンティグア・バーブーダまでの所要時間は約49時間25分。アンティグア・バーブーダからは、カリブ海を中心に島間を飛行するリアット航空の便で約30分、飛行距離は48kmです。なお、この路線は世界の国際線”超ショート”フライトランキングの8位にランクインしています。

アンティグア・バーブーダにあるVCバード国際空港からモントセラトのジョン A.オズボーン空港までは小さな旅客機で向かうことになります。機体のバランスをとるため、小さな旅客機では恒例の「公開体重測定の刑」、すなわち、チェックイン時の体重測定が行われます。


無事にチェックインを完了。搭乗するプロペラ機へと向かいます。


パイロットは女性の方でした。


狭い機内は、パイロットを含めて8人しか乗れません。


離陸してしばらくすると、もうモントセラトが見えてきました。


着陸態勢に入ります。


というわけで、約30分でモントセラトのジョン A.オズボーン空港に到着。羽田空港から大阪国際空港までは飛行機で約1時間なので、その半分の時間で別の国へ移動してしまいました。空港はこれまでのドメイン島巡りで訪れた空港の中で一番小さく、まるで一軒家のようです。


◆ホテルの手配は観光局のホームページで
モントセラトに向かう前に、いくつかの海外ホテル予約サイトでホテルの予約を試みましたが、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるモントセラトのホテルばかりが表示され、ホテル探しに苦戦しました。「ツバルアセンションのような辺境の島ですら簡単に予約できたのに……」と思いながら、モントセラト観光局のホームページをのぞいてみると、ホテルが紹介されているのを発見。


TROPICAL MANSION SUITES」というホテルにはホームページがあったのでメールで問い合わせてみたところ、無事に宿泊予約ができました。


空港からホテルまでの距離は約1km。現地の雰囲気を味わいながらてくてく歩いて向かうのも良さそうです。


ホテルに着くと、受付のスタッフが笑顔で出迎えてくれました。チェックインもさくっと完了。


広々とした部屋はエアコン完備で快適です。


水回りも清潔で、シャワーの水圧も問題ありませんでした。


海外ホテル予約サイトで宿泊先が見つからない国に行く場合でも、諦めずに観光局のホームページをチェックしてみると良い情報が見つかるかもしれません。

◆元首都プリマスと新首都リトルベイ
1989年9月、モントセラトに最大風速毎秒60メートル以上のハリケーン「ヒューゴ」が直撃し、島の9割以上が被害を受けました。また、1995年7月には標高915メートルのスーフリエール・ヒルズ山が300年ぶりに噴火し、人口の3分の2が島外へ避難、イギリスが救助のために軍艦を派遣するほどの大災害に見舞われました。そして、2年後の1997年には再びスーフリエール・ヒルズ山が噴火。首都プリマスが火山灰に覆われ壊滅的被害を受けました。さらに2003年にはまたしてもスーフリエール・ヒルズ山が大噴火し、多くの建物が破壊されてしまいました。

下記のムービーを見ると、スーフリエール・ヒルズ山の噴火がどれほどの規模だったかを確認することができます。

An Experience of Creation: Soufriere Hills Volcano, Montserrat – YouTube

モントセラトに来たからには、スーフリエール・ヒルズの噴火によって現地がどのようになっているのかを実際に見ておかなければということで、まずは、スーフリエール・ヒルズ山の北側を散策していきます。

景色に溶け込んでいますが、ほぼ全壊した建物を発見。


廃虚と化したホテルもありました。


ここが受付だったのでしょうか。


ホテルの内部を歩きながら撮影したムービーが以下です。

火山灰に埋もれたゴーストタウンのホテル(モントセラト) – YouTube

ホテルの近くには木に埋もれてしまっている建物もありました。


他にも、多数の廃虚が目につきました。


島の南側「Zone V」は進入禁止エリアになっています。


かつてこのゾーン内には、ビートルズのプロデューサーとして知られるジョージ・マーティン氏が所有するレコーディングスタジオ「Air Studios」がありましたが、1989年の噴火によって閉鎖に追い込まれました。


以下の写真に写っているのは、サトウキビを粉砕して砂糖を作っていたシュガーミルドーム。ちょうど、放し飼いのヤギの群れが目の前を通り過ぎていきました。


もともとは首都であるプリマスに政府の建物がありましたが、噴火によって政府の建物が埋まり首都機能が停止してしまったため、現在は火山の影響が及ばない島北部にあるブレイズが臨時首都になっています。

続いては、ブレイズと共に新首都計画が進められている港街「リトルベイ」に行ってみました。


リトルベイは、警察署・消防署・郵便局・刑務所が同じ敷地内にあります。ここは警察署。


消防署はこんな感じ。


そして、ここが刑務所。高いフェンスの上に有刺鉄線が巻かれていました。


◆バーベキュー場として人気の絶景スポット「ジャックボーイヒル」
「現在のモントセラトに観光スポットは無いのか?」ということで、ホテルの受付にあったパンフレット「モントセラトでやるべき50のこと」を参考に、おすすめの場所に行くことにしました。


今回は移動手段としてタクシーをチャーター。1日のチャーター料金は200米ドル(約2万1000円)です。


まずは、バーベキュー場として現地の若者にも人気の「ジャックボーイヒル」にやってきました。


爆音でレゲエミュージックが流れており、「バーべキュー場で流しているのか?」と思って音の出どころを探してみると、遊びに来た人の車に置いてあったスピーカーから流れていました。


数組の地元の若者たちがバーベキューを楽しんでいます。


優しいお姉様の好意でチキンをいただきました。


たっぷりついた甘辛いバーベキューソースがおいしい!


お礼に日本のチョコレートをあげたら、あっという間になくなってしまいました。


下のムービーを見ると、バーベキュー場の楽しげな雰囲気がすぐに分かります。

爆音のレゲエミュージックが流れるジャックボーイヒルズのバーべキュー場(モントセラト) – YouTube

ジャックボーイヒルは、バーベキューを楽しめるだけでなく、美しい海や活火山のスーフリエール・ヒルズが見渡せるモントセラトの絶景スポットでした。


ジャックボーイヒルの次に向かったのは、「ランアウェイガウト


下の看板には「If you drink from this burn, to Montserrat you will return.(この小川の水を飲めば、あなたはモントセラトに戻って来るだろう)」と書かれています。


とりあえず飲んでおきました。


◆モントセラトの現地料理と日本食を食べてみた
イギリスの海外領土であるモントセラトの食事は、イギリス料理とカリビアンフードが中心です。タクシーの運転手さんおすすめのレストラン「アイルズベイビーチバー」に、現地の料理を食べに行くことにしました。


店内はこんな感じ。席数が少ないのもあって広々とした印象を受けます。


さっそくランチを注文。しばらくするとフィッシュ&チップス(45東カリブドル/約1800円)が到着しました。


イギリスでは、大麦の麦芽とトウモロコシの抽出液を発酵させた「モルトビネガー」がフィッシュ&チップスに欠かせないとのことなのでかけて食べてみると、お酢に麦芽のコクを足したような味でした。


日替わりの焼き魚のランチ(35東カリブドル/約1400円)。白身魚なので、臭みがなくおいしかったです。


ビーチを撮影していると、ビーチで泳いでいる人が手を振ってくれました。


夕食はホテル周辺のレストランで食べようと考えていたのですが、Googleマップで見つけたいくつかのレストランはすべて閉まっていました。日曜日の夜なので、レストランだけでなく他のお店も閉まっています。仕方がないので、夕食はホテルの中にあるレストランで食べることにしました。


最初に運ばれてきたのは「Blackened Catch of the Day」(55東カリブドル/約2200円)。その日のおまかせ魚料理です。魚はグリルしただけですが鶏肉のように柔らかく、臭みがなくて食べやすかったです。付け合わせの野菜も新鮮でした。


続いては「Chicken Yakatori」(50東カリブドル/約2000円)。「Yakatori」(やかとり)は、おそらく「Yakitori」(やきとり)の間違いだと思いますが、日本から約1万4000kmも離れた観光客が少ない島でも日本食のメニューがあることに驚きました。食べてみると、見た目はまっ茶色ですが、生姜焼き風の味付けでした。


翌朝、ホテルの朝食でトーストの代わりに出されたのはジュニーケーキ。ジュニーケーキは、コーンミールのフラットブレッドです。パサパサとしていて、ドーナツのような味でした。


◆モントセラトのいろいろ
・日本製のトラック
「太陽建機レンタカー」と書かれた、日本製と思われるトラックが走っていました。


・スーパーマーケット「Aravins Enterprises Inc」
「Aravins Enterprises Inc」というスーパーマーケットを見かけたので入ってみました。


フロリダから輸入した野菜や……


「Surimi Sticks」として、カニカマのようなものも売っていました。


火山のように口が熱くなる激辛ソースは12東カリブドル(約480円)でした。


・魚の移動販売
道端にトラックを発見。


釣り帰りのトラックのように見えましたが、魚の移動販売でした。


・ゲームに興じる大人たち
地元の大人たちがゲームで遊んでいるところに遭遇。ゲームをしている様子を見る限り、遊んでいるのはドミノだと思われます。なお、キプロスでは、オープンテラスでバックギャモンを楽しむ姿が見られました。


ゲームをしている様子は以下のような感じ。

地元の大人たちが興じているゲーム(モントセラト) – YouTube

・お土産店「LAST CHANCE」
空港前にあったお土産店「LAST CHANCE」。空港内にお土産店はないので、店名の通り、お土産を買うラストチャンスです。


店内はなかなかの広さ。


衣類や小物など、お土産の定番商品が販売されています。


火山灰や、モントセラトで生産されたハチミツなども売っていました。どちらも13.5東カリブドル(約540円)。


・モントセラトのカーニバル
St.John’s Day(聖ヨハネの日)を祝うカーニバルが毎年12月下旬から開催されるようで、2019年度に行われたカーニバルの看板がまだ残っていました。


2015年に開催されたカーニバルの様子がYouTubeにアップされていました。

St John’s day – Montserrat – YouTube

・黒い砂浜のウッドランズビーチ
火山灰が混ざっている影響なのか、ウッドランズビーチの砂は黒くなっていました。


・鮮やかなトカゲ
鮮やかな色をしたトカゲを発見


・アンティグア・バーブーダへの復路便はこんな感じ
モントセラトからアンティグア・バーブーダに戻る飛行機は自由席です。写真の右側に映っている小さいレシートのようなものが搭乗券なので、紛失しないように注意。


ここが出国手続カウンター。


カウンターの貼り紙によると、出国税を支払う必要があるとのこと。Embarkation Tax(乗船税)として10米ドル(約1130円)、Airport Tax(空港税)として4米ドル(約450円)の他に、24時間以内にアンティグアバーブーダに出発しない場合はさらに37.50米ドル(約4000円)がかかります。


◆街で見かけた「.ms」ドメイン
それぞれの国には、「ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)」という、国ごとに割り当てられたドメインが存在します。「ドメイン島巡り」は、そんなccTLDの中でも「島国」に割り当てられている約50種類のドメインに焦点をあて、実際にそのccTLDが割り当てられている島国を訪れて現地の魅力をレポートすると共に、「現地でそのドメインがどのように使われているのか?」を調べるのが目的です。

モントセラトに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.ms」です。「.ms」と聞くとマイクロソフトのドメインなのかなと想像する人もいるかもしれませんが、「.ms」はモントセラトに割り当てられたccTLDであり、マイクロソフトとは無関係です。しかし、以下のようにマイクロソフトが「.ms」のドメインを利用しているケースもあります。

Visual Studio App Center | iOS, Android, Xamarin & React Native
https://appcenter.ms/


Microsoft Events
https://devcamps.ms/


また、xbx.mswndw.msは、URL短縮サービスとしてマイクロソフトが運用しています。

マイクロソフトにも利用されている「.ms」のドメインは「実際にモントセラト島でも使われているのか?」ということで探してみると、島内のいたるところで見つけることができました。

・英国赤十字社モントセラト支部の公式サイト「redcross.org.ms」


・水道および電気会社「Montserrat Utilities Limited」のメールアドレス「[email protected]」


・花屋「MSJ FLOWER SHOP」のメールアドレス「[email protected]」


◆現地でSIMを購入してネット速度を計測してみた
今回は、カリブ海の島々でポピュラーな通信会社「FLOW」でSIMを購入しました。購入したのは、3日間で1GBのプラン(16東カリブドル/約640円)。なお、FLOWでSIMカードを購入すれば、カリブ海の他の島々でも使えます。


速度は2.8Mbpsで安定していました。


モントセラトには同じくカリブ海、中央アメリカ、オセアニア地域で事業を展開している通信会社「Digicel」の店舗もあります。

また、モントセラト空港のWi-Fiは1.2Mbps。GigSkyのeSIMは、7.1Mbps。宿泊したTropical Mansion SuitesホテルのWi-Fiは4.7Mbps。モントセラトでインターネット接続に困ることはありませんでした。

というわけで、今回のドメイン島巡りで訪れた場所は以下のGoogleマップ上でまとめて確認可能です。

また、「モントセラトまで実際どうやって行けばいいの?」というアクセスの詳細はここから確認可能。

ドメイン「.ms」および「.com.ms」の詳細や申し込みについては、以下のリンクから確認できます。

msドメイン登録(モントセラト)| 世界の取得、コンサルティングならGonbei Domain(ゴンベエドメイン)
https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=ms


com.msドメイン登録(モントセラト)| 世界のドメイン取得、コンサルティングならGonbei Domain(ゴンベエドメイン)
https://www.gonbei.jp/reg/domain_detail.cgi?p1=com.ms


(文・写真:インターリンク https://www.interlink.or.jp/
ドメイン島巡り https://islanddomains.earth/)

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